若い世代を中心に人気を集めるスマートウォッチ。実際のところ、所有している人はどれくらいいるのか? また、どんな理由から利用されることが多いのだろうか。
NTTドコモのモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女7,159名を対象に「スマートウォッチ所有に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。
1. スマートウォッチ所有率は全体で約17%と2割弱、若い世代の所有がのびる
スマートウォッチの所有率はいずれの世代も1割~2.5割ほどで、3年未満に所有した人がその中での半数以上を占めた。男女ともに15歳-39歳の世代が、1年未満に所有した割合が4~5%と、直近での所有率の伸びがみられた。
図1. スマートウォッチ所有率と期間(性年代別)
2. スマートウォッチの所有理由、最も高いのは「健康のため」、若い世代は「便利機能のため」も
スマートウォッチ所有者の所有理由を単一回答で聞いたところ、どの世代でも最も高かったのは「健康管理・増進のため」となった。特に60代以上は、男女ともに6割を超える理由になっていた。
一方15~59歳では、「便利機能のため」が約2割と、60代以上に比べて高くなっていた。男女別では、「スポーツの記録・サポートをするため」が、女性に比べて男性の方が約8ポイント高くなっていた。複数回答で所有理由を聞いた結果は図3で、やはり「健康のため」がどの世代も最も高くなっていた。
図2. スマートウォッチを所有した理由(単一回答)
母数:スマートウォッチ所有者、「その他」を除く
図3. スマートウォッチを所有した理由(複数回答)
母数:スマートウォッチ所有者
3. スマートウォッチ所有者のうち、回線契約ありは約2.5割
スマートウォッチには、携帯電話会社の回線契約ができるものもある。これについて調べてみたところ、図4のとおり、全体ではスマートウォッチ所有者のうち約25%が回線契約をしていた。回線契約率は年代が若いほうが多く、また、いずれの世代でも女性のほうが多い傾向があった。
図4. スマートウォッチ所有者の回線契約率(性年代)
母数:スマートウォッチ所有者、「わからない」除く
<調査概要 ―「2024年健康意識とICT利活用調査」―>
調査方法:Web
調査エリア:全国
調査対象者:15~79歳男女
標本抽出法:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
有効回答数と調査時期:7,159 (2024年2月)
※グラフの数値は表示単位によって四捨五入をしているため、内訳の数値を足し合わせた数が合計値と一致していないことがある。
構成/こじへい