店舗で使われている回転レーンで「お寿司屋さん」を体験
また授業では、実際にくら寿司の店舗で使われている機械式の回転レーンを使い、 「お寿司屋さんゲーム」を行う。くら寿司の特徴ともいえる「抗菌寿司カバー」に、リアルなすしサンプルを入れ、「作る人」「食べる人」に分かれて「お寿司屋さん」を体験する。その後、「レーンから取られなかった残ったおすし」が「無駄になっている」、つまり「食品ロス」になってしまうことを実感してもらう。
(レーンから取れなかったすしが食品ロスにつながることを学ぶ)
授業の一連の流れを通して、子どもたちは難しい言葉を使うことなく、SDGs問題に関心を持つことができる。授業後の感想では、児童たちから「みんなのために、いろいろなおすしを作ってくれている方がいることが分かった。残さないで食べるようにしたい」「お店では、自分が食べられるだけのものを食べようと思った。もし足りなければ、また自分が食べられる分だけを取ろうと思いました」といった声があがっていた。
食品ロスを減らすこと、資源を守ることは、私たち自身の未来にも関わっている。子どもの頃からSDGs問題に触れ、“ウェルビーイング”な生き方に意識を持つことは、持続可能な社会を作っていくためにも重要なことだ。子どもたち自身が、自分たちの未来をより良いものにするために、大人や企業が「知る機会」を作っていくことが、ますます求められるだろう。
取材・文/コティマム