日本で暮らすメガネユーザーの中で「眼鏡市場」の名前を知らない人はいないだろう。
全国1000店舗を超える店舗数、また売り上げにおいても業界No.1。
有名ブランドのメガネを取り扱う日本最大級のベンダーであり、多数のPB商品を展開するメーカーでもある。
そして何と言っても、フレームとレンズ代を総額表示するワンプライスの価格システムを業界で初めて導入するなど、〝メガネの民主化〟への貢献度は計り知れない。
そんな国民的メガネチェーン「眼鏡市場」の新宿東口本店に著名人が来店。
村瀬哲史さん/東進衛星予備校の地理専任講師。講談師を思わせる熱っぽくも軽妙な語り口で〝神講師〟と評判。「DayDay.」(NTV)、「ネプリーグ」(CX)などテレビ出演多数。
塾講師の枠を超え、近年はマルチタレントとしてブレークを果たした村瀬先生だが、実は視生活に悩みを抱えているようで……。
村瀬先生は近く用&遠く用メガネの二刀流
眼鏡市場・見え方アドバイザー 海原さん(以下、海原):村瀬先生は普段、2本のメガネを使い分けてらっしゃるんですか?
村瀬先生(以下、村瀬):そうなんです。手元用と遠くを見る用のメガネを1本ずつ。40代後半になってから、授業で使うテキストの文字がかすんで見えるようになって。とあるメガネ店のスタッフさんに遠近両用レンズを勧められたことはあったんですよ。
海原:使い心地はいかがでしたか?
村瀬:実は試着もしなかったです。遠近両用レンズって、近くを見る部分のレンズが『ドラえもん』のポケットのように出っ張っていますよね。どうしてもシニアな印象が拭えなくて抵抗があったんです。それで結果的に、手元用と遠くを見る用のメガネの2本持ちに落ち着いたというワケです。
海原:そうですか。おそらく先生が目にされたのは〝バイフォーカルレンズ〟だと思います。
村瀬:遠近両用レンズにはいくつか種類があるんですか?
海原:そうなんです。一般的に遠近両用レンズは1枚のレンズの中に異なる度数を組み合わせて作ります。レンズの一部に手元用のレンズをはめ込んだものをバイフォーカルレンズ、あるいは二重焦点レンズとも呼びます。先生のおっしゃるような小玉のついたレンズですね。それに対して小玉のない遠近両用レンズもあります。〝多焦点レンズ〟と呼ばれるもので、レンズ内の度数をグラデーションのように変化させて、複数の焦点を持たせたレンズです。
村瀬:なるほど。多焦点レンズなら、見た目は普通のメガネとほとんど変わらないのに、遠くと手元が見やすくなるということですね。
海原:それだけじゃないですよ。眼鏡市場では『ストレスフリー遠近』というオリジナルの多焦点レンズを提供しているんです。
村瀬:眼鏡市場はフレームだけでなく、オリジナルの遠近両用レンズまで開発しているんですね。
海原:それが眼鏡市場の強みのひとつです。1000店舗以上を展開し、たくさんのお客様から従来の遠近両用レンズに関するお悩みを承ってきました。そういったお声をヒントにしながら、大手レンズメーカーさんと共同開発したというのが『ストレスフリー遠近』誕生の経緯です。
村瀬:お客さんの声というのは、職人さんや技術者へフィードバックしにくいですから。お客さんはもちろん、メーカーやそれを提供する「眼鏡市場」にとってもWin-Winの取り組みだと言えますよね。
海原:ありがとうございます。それでは『ストレスフリー遠近』をお試しいただく前に、視力測定へ移りましょう。
『ストレスフリー遠近』は〝視線移動〟を加味した新発想の遠近両用レンズ
村瀬:先ほど『ストレスフリー遠近』にはお客さんの声が反映されていると伺いましたけど、従来の遠近両用レンズとの違いはどこにあるんですか?
海原:一番の違いは、視線移動のしやすさです。従来の遠近両用レンズは、加入度(遠くを見る度数と近くを見る度数の差)が一律にグラデーション状に変化していました。
海原:ですが、ひとは手や足の筋肉と同じように年を重ねると目を動かす筋力も衰えます。これが近視部分を使用する際に視界の歪みを感じやすくなる原因のひとつなのです。この課題を解決するために、加入度の変化を年齢に応じて個別に調整。遠から近へ、近から遠へ、視線を動かす際のストレス軽減を目指しました。
村瀬:年齢に応じて度数が変化する差を変えた遠近両用レンズというのは、『ストレスフリー遠近』だけなんですか?
海原:はい。追加料金0円でできるのは、眼鏡市場だけです!
村瀬:もうひとつ質問してもいいですか? 動画撮影の合間に耳にしたんですが、「眼鏡市場」では遠近両用レンズを選んでも、一般的な薄型レンズと同じ料金なんですか?
海原:そうなんです。薄型レンズも、近近両用、中近両用、遠近両用もすべて追加料金0円でお選びいただけます。
村瀬:嘘でしょ? 早く言ってくださいよって、店内のPOPにも書いてあるか(笑)。これもスケールメリットがあるからこその強みですよね。料金が一緒なら一般的に高額な方でって関西人は思うものなんだけど、これだったら『眼鏡市場』で遠近両用を作らなきゃ損ですよね。
海原:はい、もちろん『ストレスフリー遠近』もおすすめですが、村瀬先生のお話を聞かせていただき、多焦点レンズの見え方に視線の動かし方が慣れることや、授業中に手元の地図や教室内の生徒さんたちの顔を見たりといった時の距離に適した見やすさを考えると、同じシリーズの『ストレスフリー中近』をおすすめします。運転はお持ちの遠く用のメガネを使用されると、より快適な視生活になると思います。
村瀬:それに慣れたら、あと注意するのは、階段を下りる時くらい、と視力測定の時に話を伺いました。普段は地図を見ながら授業することもあるんですよ。これからはメガネを外して目を凝らさなくていいんですよね。だから、めちゃくちゃ楽しみですよ。
取材・文/渡辺和博 撮影/坂下丈洋