日常的に利用するSNS。自己表現の幅が広がり、手軽に多くの人とコミュニケーションが取れるのが魅力ではあるが、同時にリスクも感じている人も多いのではないだろうか。
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年2月にSNS利用者*を対象として、SNSの利用意識について調査したので、その結果をお伝えしよう。
*本レポートにおけるSNS利用者は、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人とした。
7割の人がSNSで書き込みや発信をするとトラブルになりそうと懸念、男女とも10代の割合が高い傾向
10代~50代のSNS利用者を対象に、SNSを利用すると自分の情報が悪用されそうで心配だと思うかどうかを調査した。その結果、全体の6割超の人が心配だと思うと回答。各年代で、女性のほうが心配だと思う割合が高いことが判明。
男性は若年層のほうが「そう思う」と回答した割合が高く、男性10代では約3割、男性50代では1割程度が「そう思う」と回答した。女性は年代での差が男性ほど大きくない。
図1. SNSを利用すると自分の情報が悪用されそうで心配だ(性年代別)
次に、SNSで書き込みや発信をするとトラブルにならないか不安に思うかどうかを性年代別に調査したところ、10代~50代のSNS利用者の約7割がトラブルにならないか不安に思うと回答した。
男性よりも女性のほうが不安に思う割合は高い傾向がみられる。また、男女とも不安に思う割合は10代で高く、男性10代の約7割、女性10代の約8割が不安に思うと回答。
図2. SNSで書き込みや発信をするとトラブルにならないか不安に思う(性年代別)
調査概要
調査名:2024年 SNS利用者行動調査
調査方法:Web
調査対象:全国・15~59歳男女
有効回答数:3,936
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しSNS利用率*を調査。調査結果からSNS利用者比率に比例して再割付を実施。
調査時期:2024年2月
構成/Ara