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人がAIを育てて、AIがAIを育てる!?アクセンチュアが示すAIの未来

2024.06.17

AIがAIを育てる時代がすぐそこ!

現在、生成AIは効率的に作業を行うためのアイテムではなく、人間の可能性を広げ、パートナーになり得るツールへと進化してきています。

実際、人間とそん色ない形で対話ができるAIエージェントも登場しており、解答を与えるのではなく、問題の解き方を解説する「先生AI」もリリースされています。

また、人間の動きを覚え、社会になじみ始めたAIロボットも登場しており、料理や掃除など、日常的なタスクを自律的にこなしてくれます。

注目なのは、複数のAIを指揮、統率するAIエージェントが登場している点。社会の出来事を検知するAIや、それをかみ砕いて理解するAI、それをもとにアウトプットを作成するAIなど、多数のAIを別のAIが管理できるようになってきています。

一方、AIが学んだことをAIに学習させ、タスクを再現させることにも成功しています。

まず、口頭と書面のみで人からAIに指示を与えると、平均83%の精度でタスクを実行。加えて、同モデルの別AIにAIから自然言語で伝達させたところ、教えらえた側のAIも、タスクの再現に成功するといった結果が出ています。

今後、AI同士のコミュニケーションも活発になると考えられるでしょう。

これからは〝1人に1AI〟の時代に?

AIは、VRやARといった仮想現実、拡張現実の世界にも活用されています。触覚フィードバック技術と掛け合わせ、手術や臨床の習熟度を向上させる可能性なども研究されています。

VRといえば、いよいよ日本でも発売されるアップルのVision Proといったデバイスも話題。Vision Proは、視線と指で操作できるデバイス。つまり、目の動きを測定できれば、実操作の前に次の行動をある程度予測できます。

この〝予測〟部分をAIが担うことで、テクノロジーが人間の機微を察し、人間の潜在的なニーズに沿った価値を提供できるようになります。

こちらは自動運転の安全性向上や、人の反応からロボットが自分のミスを検知できるようになっていくと考えられます。

従来は、人間とテクノロジーがはっきりと切り離されていましたが、これからは、人間とテクノロジー(AI)が、インターフェースを意識させない形で、常時連携していくことも考えられます。

アクセンチュアの山根 圭輔氏は、「人が人生のパートナーとなるAIを育て、AI同士がコミュニケーションをとる時代になる」と話します。それぞれがバディとしてAIと常に行動を共にすることで、自分にパーソナライズ化されたAIを作り、セットで行動していくようになるとのこと。

アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 インテリジェントソフトウエア エンジニアリングサービス グループ共同日本統括 マネジング・ディレクター 山根圭輔氏

例えば、営業をする際にはAIともコミュニケーションを取り、ユーザーが本当に納得のいく製品やサービスを提供できるのかが判断されるようになるなど、ユーザーは自分が育てたAIと共創しながら、自分の価値を高めていく時代になる可能性があります。

現時点でユーザーが目に見えて利用できるAIは、検索や創作の場面で、自分からAIを〝使う〟意識がいるものが多くありますが、今後は社会や人間の生活にAIが入り込んでいくと考えられます。教育現場や働き方など、多くのシーンで、SF映画のような世界観が実現することも、そう遠くない未来かもしれません。

取材・文/佐藤文彦

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