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「Google Pixel 8a」と「Galaxy A55 5G」ミッドレンジスマホを買うならどっちが正解?

2024.06.17

ハイエンドスマホの性能が年々向上する一方、販売価格で20万円前後の製品が増えており、なかなか機種変更に踏み切れないという人も多いはず。とはいえ、視点を変えれば、10万円以下で購入できるミッドレンジスマホの性能もアップしており、数年前のハイエンドクラスのパフォーマンスを発揮する機種も、多く登場しています。

そこで、Androidスマホで人気の2シリーズ、Google PixelとGalaxyの最新ミッドレンジモデルである、「Google Pixel 8a」と「Galaxy A55 5G」の2機種をご用意。カメラ性能や処理性能を徹底比較します。

執筆時点での販売価格の目安はGoogle Pixel 8aが8万円前後、Galaxy A55 5Gが7万7000円前後。10万円未満のスマホを探しているという人にぴったりのモデルとなっています。

カメラはAIで勝負!? Google Pixel 8aとGalaxy A55 5Gで写真を撮り比べ

早速、Google Pixel 8aとGalaxy A55 5Gのカメラ性能を比較していきます。

Google Pixel 8aの背面カメラは、約64MP f/1.89の広角カメラ、約13MP f/2.2の超広角カメラの2眼構成。Galaxy A55 5Gは、約50MP f/1.8の広角カメラ、約12MP f/2.2の超広角カメラに加え、5MP f/2.4のマクロカメラを搭載しています。

それでは撮影した写真を比較してみましょう。なお、作例はすべて、掲載用にサイズを調整したのみで、その他の編集は行っていないものとなります。

屋外で撮影した花の写真を見ると、どちらの端末でも鮮明な写真が撮影できているものの、Galaxy A55 5Gのほうが、より明るく色味を強調していることがわかります。

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

目で見た色味に近いのはGoogle Pixel 8aですが、最新のスマホらしくAIを使った補正を強くしているのは、Galaxy A55 5Gの方だといえます。

そのまま花の接写を試してみました。こちらは、マクロカメラを搭載しているGalaxy A55 5Gの強みがよりはっきりとわかります。ピントもしっかりと合わせられているのに加え、色味の補正もそのまま強くなっています。

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

マクロカメラのないGoogle Pixel 8aも、AIの力を活かし、比較的解像度の高い写真が撮影できます。色味もリアルな表現に近く、違和感のない写真に仕上がります。

続いて、やや暗めの室内で、窓からの光だけを使ってペットの撮影をしてみました。

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

どちらの端末も、動きのある被写体に対して、しっかりとピントを合わせられるので、サッと撮影したいシーンにも活躍できます。Galaxy A55 5Gは、色味の補正がやや強めで、毛並みが少し膨張しているようにも見えます。

食事の撮影では、どのような違いが出るでしょうか? 比較してみました。

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

食事の写真でも、Google Pixel 8aが目で見た色味に近く、Galaxy A55 5Gが色味の補正が強い仕上がり。食べ物の種類によってどちらがおいしそうに写るかは変わりそうですが、両方ともツヤ感などはうまく表現できています。

暗い場所でナイトモードを使った撮影になると、これまでとは逆で、Google Pixel 8aのほうが色味の補正が強く、Galaxy A55 5Gは少々暗め。

Google Pixel 8a

Galaxy A55 5G

ビールの泡の粒感や、食事のディテールもGoogle Pixel 8aのほうが、繊細に描画できています。

超広角撮影も、屋外で試してみました。

どちらも専用レンズを搭載していることもあり、かなりきれいに撮影できます。歪みも少なく、実用的な性能といえます。

Google Pixel 8a(超広角)

Galaxy A55 5G(超広角)

ズームはGoogle Pixel 8aが最大8倍、Galaxy A55 5Gが最大10倍となります。

Google Pixel 8a(2倍ズーム)

Galaxy A55 5G(2倍ズーム)

2倍ズームではどちらもほとんど画質の劣化が見られず、驚きのきれいさというのが正直な感想。最大ズームでも文字がつぶれることなく、視認できるだけでも十分といえますが、特にGalaxy A55 5Gは輪郭までパキッと撮影できています。

Google Pixel 8a(最大8倍ズーム)

Galaxy A55 5G(最大10倍ズーム)

シーンによって得意、不得意が変わる印象もありますが、両端末ともにAIをうまく使い、きれいな写真が手軽に撮影できるようになっています。

1インチセンサーを搭載したモデルや、2億画素を搭載したようなハイエンドスマホと比較すると、ならではの個性のようなものは少なめですが、万人が使いやすく、楽しみやすいカメラ性能に仕上がっているのは、コスパに優れたミッドレンジスマホならではかもしれません。

ゲームプレイ時の動きや発熱、バッテリーの減り具合も比較

これまでハイエンドスマホを使っていたユーザーにとっては、快適に動作するのか、バッテリー性能はどの程度かといった点も、ミッドレンジスマホに乗り換える際に気になるポイントです。

簡単にスペックをおさらいしておくと、Google Pixel 8aは自社開発チップセットのGoogle Tensor G3を搭載し、メモリは8GB。バッテリーは4492mAhを搭載。ディスプレイは約6.1インチです。

一方、Galaxy A55 5Gはこちらも自社開発のチップセットであるExynos 1480を搭載し、メモリが8GB。バッテリーは5000mAhで、約6.6インチディスプレイを搭載しています。

ここからは、Google Pixel 8a、Galaxy A55 5Gで、アプリゲーム「原神」をプレイし、動きや発熱、バッテリーの消耗具合いを比較していきます。なお、公平を期し、あえて負荷をかけるため、ゲーム内設定は、すべての項目において最高水準にしました。

Google Pixel 8aは、充電100%の状態から1時間ゲームをして、バッテリー残量83%。もちろん、ハイエンドスマホに比較すると、動きでややもたつくシーンも見られますが、設定でうまく調節すれば、快適にプレイできるレベルです。発熱も控えめで、カメラユニット付近がほんのり温かくなる程度に収まっています。

一方、Galaxy A55 5Gは、1時間で充電100%から80%まで消費。本体もGoogle Pixel 8aより熱くなる印象です。ただし、データのロード時間は短く、描画が遅れるシーンもあまり見られないなど、ゲームの快適度合いはGalaxy A55 5Gのほうが優れている印象でした。

今回はテストということで、アプリゲームの中でも特に負荷が重い状態でプレイしましたが、両端末ともそれなりに快適に動作します。どちらも120Hzリフレッシュレートに対応しているのも、見逃せないポイントでしょう。

ゲームは最高品質で、長時間にわたってプレイしたいといった人にはハイエンドスマホがおすすめですが、ほとんどの人は、両端末ともに満足できる性能になっているといえるでしょう。

本体サイズとデザインもポイント

ミッドレンジスマホのGoogle Pixel 8a、Galaxy A55 5Gで、カメラや処理性能を中心に比較をしてきましたが、どちらを買うか迷うという人は、本体のサイズやデザインで好みのものを選ぶのもおすすめです。

Google Pixel 8aは、約6.1インチディスプレイを搭載しており、本体サイズは152.1mm×72.7mm×8.9mm、質量約189gとなります。

アスペクト比が20:9と縦長になっているため、スリムで片手操作も快適。背面がラウンドしているため、手になじむ感触も良好です。

カメラのデザインとしては、Google Pixelシリーズでお馴染みの、カメラバーという横一直線の配置を採用しています。本体を机などに置いた際に、ぐらぐらしにくいのもポイントです。

Galaxy A55 5Gは、ディスプレイが約6.6インチで、本体サイズが161.1mm×77.4mm×8.2mm、質量213gの大型モデル。ゲームや動画視聴が快適なサイズ感ですが、重いと感じる人もいるかもしれません。

背面のカメラユニットは縦一列に配置されたシンプルなデザインを採用。レンズ部分の出っ張りが少々気になりますが、メタリックな質感により、ミッドレンジスマホに見えない高級感もうまく演出されています。

そのほか、生体認証は両端末ともに顔認証、指紋認証の両方に対応。nanoSIMとeSIMを組み合わせたデュアルSIM運用も可能。おサイフケータイ機能にも対応しています。

ストレージはどちらも128GBですが、Galaxy A55 5Gは最大1TBの外付けSDカードにも対応。一方、Qi規格のワイヤレス充電に対応しているのは、Google Pixel 8aのみなので、このあたりの違いもポイントになるでしょう。

ミッドレンジスマホ全体のレベル底上げを感じさせる2台

今回は最新のミッドレンジAndroidスマホとして、Google Pixel 8aとGalaxy A55 5Gを試してきました。カメラや処理性能という観点では、ほとんどの人が満足できる高性能に仕上がっていることを実感しています。

もちろん、先に触れた通り、1インチセンサー搭載カメラや、AIもフル活用したハイエンドモデルの処理性能と比較すれば劣るものの、こういった、ある種〝尖った〟性能は、持て余してしまうこともしばしばあります。

今回の2モデルでは、ワイヤレス充電の有無、外付けSDカードの対応、非対応など、細かい差分はあるので、自身のスマホの使い方をしっかりと吟味する必要はありますが、両方とも価格とのバランス感に優れた製品になっているので、ぜひチェックしてみてください。

取材・文/佐藤文彦

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