2022年11月30日に提供が開始されて約1年半。OpenAI社のAIチャットボット「ChatGPT」は、今やビジネスをはじめとした様々な分野で実装されている。
では実際のところ、どれくらいの人が同AIサービスを認知・利用しているのだろうか?
NTTドコモのモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳男女を対象に「生成AI(ChatGPT)の認知と利用」に関する実態調査を実施し、6440の有効回答を得た。詳細は以下の通り。
1. ChatGPT、「聞いたことはある」は約半数、利用率は15%
ChatGPTを「よく利用している・利用したことがある」と回答した人は合計で約15%となった。また「聞いたことはある」という人も約半数いて、認知率(「よく利用している」「利用したことがある」含む)としては6割を超えていた(図1)。
図1. 生成AIサービス認知率・利用率調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=6440・2%以下は表記略]
2. どの世代でも男性のほうが女性よりもChatGPTを利用、10代男性は5割超が利用
性年代別にChatGPTの利用と認知を調査した。どの世代でも男性のほうが女性よりもChatGPTを利用していることが明らかになった。10代男性は「よく利用している」「利用したことがある」で5割を超えていた。20代男性は「よく利用している」「利用したことがある」で約4割となった。若年層ほどChatGPTを利用している。
男性は30~70代までChatGPTを「聞いたことはある」と回答した人が5~6割となった。女性も70代で約3割、60代で約4割、50代で約5割がChatGPTを「聞いたことはある」と回答しており、幅広い世代にChatGPTの認知が広がっていることが伺えた。
図2. 性年代別 ChatGPTの認知と利用
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=6440・2%以下は表記略]
3. 学生の4割超、教職員の約3割がChatGPTを利用
職業別にChatGPTの利用と認知を調査した。学生の4割超がChatGPTを利用していた。生成AIを学校授業で活用することに小中学生の親の約4割が賛成と回答していたが、教職員の約3割もChatGPTを利用していた。会社員、公務員、自営業は約2割の方がChatGPTを利用していた(図3)。
図3. 職業別 ChatGPTの認知と利用
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=6440・2%以下は表記略]
<調査概要 ―「2024年一般向けモバイル動向調査」―>
調査方法:WEB
調査対象:全国・15~79歳男女
有効回答数:6440
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期:2024年1月
構成/こじへい