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AIカメラを搭載したパナソニックの冷凍冷蔵庫は他社製品とどこがどう違うのか?

2024.06.18

AIが在庫野菜を自動認識、おススメ料理まで教えてくれる

もうひとつの特徴が食材の自動認識機能だ。CVタイプは庫内の画像からAIが食材を自動認識し、「冷蔵庫にある食材」をリスト化してくれる。ただし、リスト化は全自動で行われるのではなく、一部に人の手も必要だ。食材を冷蔵庫に保存したあとにアプリで「在庫メンテナンス」画面を開くと、カメラが「冷蔵庫にあるけれど、まだ登録していない食材」を自動的にリストアップ。ここで追加したい食材にチェックを入れると「食材管理」リストとして登録されるという仕組み。

冷蔵庫に新しく追加された野菜をAIが判断してリスト表示。リストに登録したい野菜にチェックを入れる必要がある

登録した食材は保存した順に並ぶため、上のほうに古い食材が表示され「どの食材を優先的に使えば良いか」が一目でわかる。さらに、個別の食材を選択すると、その食材を保存した日や食材を使ったおススメのレシピまで表示してくれる。残念ながら今のところ自動認識ができるのは家庭でよく使われる45種類の野菜だけだが、今後はアップデートに伴って食材のバリエーションは広がる予定だ。

専用アプリの「食材管理」画面。左上から古い野菜が順番に表示。選んだ野菜で作れるレシピを表示させることも

ちなみに、既存の国内メーカーカメラ付き冷蔵庫にも「画像から個別の食材を抜き出せる」という製品は存在する。しかし、こちらは食材名称を自動判別できないので、自分で「ピーマン」「キャベツ」などと入力する必要がある。「食材名まで自動入力」「食材にあわせた料理レシピの提案」までできるCVタイプは、今のところ国内のカメラ付き冷蔵庫としては一番賢いモデルといえそうだ。とはいえ「全自動で在庫をリスト化」できるわけではない点は覚えておくべきだろう。

10年以上使うことも多い冷蔵庫は品質管理の高さがポイント

パナソニックの冷蔵庫フラッグシップモデルだけあり、CVタイプは省エネ性の高さや、美味しく保存するための保鮮技術など、カメラ機能以外の機能ももちろん優秀だ。なかでも、パナソニックならではの機能が、冷蔵庫下部の引き出しを広く使うための「トップユニット方式」と、高耐荷重ベアリング採用で野菜庫や冷凍室の引き出しを100%全開で開くことができる「ワンダフルオープン」。両機能ともにパナソニックが10年以上前から採用している機能だが、いまだに「この機能があるからパナソニックを選ぶ」というユーザーが多い。さらに、薄型の真空断熱材U-vacua Ver.Vの採用により省エネ大賞 経済産業大臣賞を受賞した省エネ性能の高さも見逃せない。

一般的な冷蔵庫は引き出しの奥側5cm前後が本体に隠れて見えないが、パナソニックは特殊な高耐荷重ベアリングの採用で、引き出しを完全に外まで引き出せる

ちなみに、パナソニックの冷蔵庫は国産にこだわっており、全製品滋賀県の草津にある工場で生産している。今回はカメラ付き冷蔵庫を体験するとともに、同工場の見学もできた。工場見学で目立っていたのが、品質管理に対する姿勢。冷蔵庫の生産課程では冷媒配管をロウ付けするなど、高い技術が必要になる工程もある。こういった作業には社内の資格保持技術者が従事し、さらにロウ付け後は全製品にガス漏れ検査を施すといった複数の対策が用意されていた。また、ネジを使った組み立て工程では、締めたネジの数が合っているかを機械がすべてチェック。どうしても発生する「人によるケアレスミス」が出ない工夫が随所に見られた。

草津にあるパナソニック冷蔵庫の製造現場。色やサイズが異なる冷蔵庫がひとつのラインに流れる「ミックス生産方式」を採用。組み立て終わった冷蔵庫は一台一台全数検査している

新製品の大量生産前には、もちろん製品の耐久性能検査も行われる。冷蔵庫の扉の開閉耐久テストや、冷蔵庫が嫌う高温多湿の部屋で扉を開閉しても正しい温度保持ができるかのチェックなど、テスト内容もさまざまだ。

写真はガラス扉にビール瓶で衝撃を与える試験の現場。ガラス(ビール瓶)は金属よりも硬いため、金属の鍋で叩くより強い衝撃を与えられるのだとか

扉の開閉テストは機械によって一日24時間行われる。重いペットボトルを入れた状態で一製品につき2か月前後連続して扉を開閉するそう

最近は高機能家電が高価格化しており、CVタイプもなかなか高額だ。とはいえ、冷蔵庫は平均して10年以上使うことも多い家電。10年前後の毎日のストレスが減らせると考えれば、品質にこだわった日本生産に、冷蔵庫としての使いやすさへのこだわり、AIカメラをはじめとした最先端の技術といった特徴を備えたCVタイプは、冷蔵庫の買い換え時に一度はチェックしておきたい冷蔵庫と言えるだろう。

取材・文/倉本 春

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