カギは使っていない脳番地の活性化!目的別・仕事効率が上がるトレーニング
「世の中にある悩みの多くは、脳の使い方を変えれば改善される」と語る加藤先生。そこで、ビジネスシーン別に、脳を活性化させて仕事の効率が上がるトレーニングを教えてもらった!
[企画]
・発想が枯渇したらひたすら歩く
運動系の働きで視覚系と聴覚系の脳番地が活性化する。「強制的に脳の回路を運動系に切り替えると、思考を司る部位が休まり、視覚と聴覚が新たな情報を集めます」
・職場の人や家族など身近な人の長所を3つ挙げる
「身近な人の長所をあれこれ思い浮かべることで、その人の人となりを多面的に考えるようになる。これが、発想力を司る脳を鍛えるトレーニングになります」
[プレゼン]
・自分の意見への反論を考える〝一人漫才〟
論理を磨くのに有効なのが、持論への反論を自ら考える〝一人漫才〟。「反対の立場に立つことで、意見が磨かれ、思考パターンも多様化します。頭の中でトライを」
・プレゼンのお手本にしたい人と食事に行く
プレゼンに苦手意識がある人ほど実践すべきなのがこれ。「モチベーションが上がるなどポジティブな感情に脳は騙されやすい。前向きな感情を持つことが大事です」
[コミュニケーション]
・般若心経を唱える
口下手な人は、実は言葉の発声自体が苦手なケースが多いとか。「音読をして伝達系の脳番地を使うだけで、ぐっと変わります。読むのは好きな文章でもOKですよ」
・ラジオを聴く
会話が苦手な人は、実は耳から取り入れる情報を処理するのが不得意である可能性も。「ラジオを聴く習慣を持つことで、耳から入れた情報への理解力が高まります」
[デスクワーク]
・最初にデッドラインを設定する
「脳は締め切りや目標があるほうが、やる気が出て働きます。単調な仕事ややりたくない作業ほど○時までに終わらせるなど、こまめにデッドラインを設けましょう」
・自分へのご褒美をつくる
モチベーションは脳を活性化させる最大の要素のひとつ。「『これが終わったら好物を食べる』『あれをしたらドラマを観る』などご褒美を用意すると脳が喜びます」
取材・文/藤村はるな イラスト/上田よう、山本さわ 編集/高野杏里