キヤノンは、「EOS VR SYSTEM」として、3D映像撮影用のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」の開発を進めていることを発表した。
AF機構を搭載することで、一般的なRFレンズと同様の操作感で高速・高精度なAFを実現!
キヤノンは、2021年に3D・VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げ、エンターテイメントや観光、教育など幅広い分野におけるVR映像制作のニーズに応えてきた。そして、今回、近年、急速に市場が拡大しているXR市場において、手軽に3D映像撮影を楽しみたいユーザーのニーズに応えるため開発を進めているAPS-Cサイズカメラ対応のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を開発、2024年内の発売を目指している。
同レンズは、人間の有効視野に近い約60度(※1)の画角により、日常のさまざまなシーンを自然な画角で撮影することが可能なうえ、AF機構を搭載することで、一般的なRFレンズと同様の操作感で高速・高精度なAFを実現し、初心者でも手軽に3D映像の撮影を楽しむことができる。
また、同レンズは、Apple社製品以外で初めて(※2)「空間ビデオ」に対応するApple社認定の入力機器となる。「空間ビデオ」は、空間コンピューター「Apple Vision Pro」で視聴できる3D映像のことで、「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」と同レンズに対応するカメラ(※3)「EOS R7」(2022年6月発売)で撮影した映像をアプリ「EOS VR Utility」(※4)で「空間ビデオ」の映像フォーマットに変換することにより、「Apple Vision Pro」で「空間ビデオ」の視聴が可能となる。
キヤノンは、今後もApple社との連携により「EOS VR SYSTEM」をより一層強化し、2D映像とは異なる表現領域を求めて3D映像制作に挑戦するユーザーの創作ニーズに応え、3D・VR映像文化の醸成に貢献していくとしている。
※1 35mm判換算で焦点距離35mm相当。
※2 2024年6月10日現在。
※3 「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」発売時点での対応カメラは「EOS R7」(2022年6月発売)のみ。発売同時期に公開予定のファームウェアの適用が必要。
※4 macOSに対応。一部のサービスは有償。
関連情報
https://personal.canon.jp/product/camera
構成/立原尚子