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FIIOからマルチBA型イヤホンのマスターピースを目指して開発された高級モデル「FA19」が発売

2024.06.15

エミライは同社が取り扱う中国・FIIO Electronicsの新製品として、マルチBA型イヤホンのフラグシップモデル「FA19」を2024年6月14日より発売を開始する。

価格はオープン価格。予想実勢価格は約18万7000円。その主な特徴は以下のとおり。

片側に合計10基のKnowles製BAドライバーを搭載

FA19は、片側あたり合計10基のKnowles製バランスド・アーマチュアドライバー(以下、BAドライバー)を搭載。FIIOが設計とチューニングに3年もの歳月を費やして開発した、マルチBA型イヤホンのフラグシップモデルだ。

高域用のドライバーにはKnowles社「SWFK-31736」を、中域用のドライバーには同「EDシリーズ」の特製仕様を採用することで、空気感の再現性や情報量に優れ、帯域間の繋がりが極めて自然なサウンドを実現。

また、低域用にはマルチBA型イヤホンの限界を打ち破るような深みのあるローエンドを実現するため、FIIOがKnowles社と共同開発したカスタム仕様のドライバーを採用した。

これらBAドライバーに緻密な音響チューニングを施すことで、まるでシングルドライバーのイヤホンを聞いているように、全帯域にわたって自然かつ滑らかで、非常に解像感の高いサウンドを提供すると、同社では説明している。

■正確な帯域分割を実現する3Wayクロスオーバー設計

FA19は、原音に忠実な音再現を可能とするため、帯域ごとに複数のBAドライバーを搭載することで、音の情報量や分解能、ダイナミクスの再現性を飛躍的に高めている。

さらに、高域、中域、低域用に搭載されたBAドライバーを、3Way クロスオーバーネットワーク回路を用いて帯域分割することで、明瞭感に優れた正確な音再現を実現。

また、クロスオーバーネットワーク回路には、メディカルグレードのルビコン製フィルムコンデンサを採用した。このコンデンサは、一般的なコンデンサが約1%前後の許容差なのに対して、許容差0.1%という驚異的な性能を発揮する。

これにより、クロスオーバーネットワーク回路による音質への悪影響を抑制して、正確な帯域分割を可能としている。

■Knowles社の共同開発によるカスタム仕様低域用BAドライバー

FIIOはKnowles社の共同開発により、通気処理能力の向上などによる全体性能強化を実現した低域用BAドライバーを開発した。

FA19は緻密かつ力強い低音を余すところなく再現するために、このカスタム仕様のドライバーを各チャネルに4基ずつ搭載している。

■深い低域レンジを実現する「ネガティブ・フィードバック低域向上システム」搭載

FA19は、深みのある低域を実現するために、DLP 3Dプリンターを用いて作成された「ネガティブ・フィードバック低域向上システム」を搭載している。

この技術により、4つの低域用ドライバーが発する低周波をシェルの背面に誘導して、共鳴周波数を下げることで低域の再生レンジを効果的に拡張する。

また、この技術は外耳道内の空気圧を緩和させることで、耳への負担を軽減。サウンドステージを広げる役割も担っている。

■低域用ドライバーの性能を引き出すS.Turboテクノロジー

FA19は、低音域のクオリティを損なわずクリアな中高音域を実現するため、FIIOの特許技術(※)である「S.Turboテクノロジー」を搭載している。

低域用BAドライバーが発する高音成分をこの音響構造が自然にフィルタリングすることで、複数のドライバー間で発生する音の干渉を抑制し、自然で豊かな低域と理想的な周波数特性を両立させているという。
※中国特許証明書番号:ZL2018211416279

クリーンな中域を実現するノッチフィルターテクノロジーを搭載

FA19は、中域用BAドライバーのパフォーマンスを最大限発揮するため、「ノッチフィルターテクノロジー」を採用している。この技術は専用設計のレゾネーターを用いて、音質に悪影響を及ぼす共振や耳触りな破擦音を効果的に排除するものだ。

<中域の表現を向上>
搭載する中域用BAドライバーは本来の高解像度・高精細なサウンドを発揮するだけでなく、1kHzから3kHzの帯域を増幅することで、厚みがあり、熱量を感じさせる中域再生を実現する。

<歯擦音の排除>
8kHz付近の帯域をフィルタリングすることで、耳触りな歯擦音のない明瞭なサウンドが得られる。

<クロスオーバーポイントの音の濁りを抑制>
高域用ドライバーと中域用ドライバーのクロスオーバーポイントを3.5kHz付近にシフトすることで、帯域の分割をより明確にし、ドライバー間の再生周波数帯域の重複を効果的に排除する。

<ノッチフィルターテクノロジーの原理>
レゾネーターに定められた周波数に近い音波が入ると、ヘルムホルツ共鳴による空気振動の摩擦が発生して、音波は熱エネルギーに変換され吸収される。

この仕組みを利用することで、FA19の中域用BAドライバーが発する高周波を減退させ、物理的なクロスオーバーとして機能させている。

■周波数特性を瞬時に切り替えるディップスイッチを搭載

FA19では、本体に備わったディップスイッチを切り替えることで、二つの音色を楽しむことが可能だ。モニターモードでは透明感や広帯域に渡って高い解像感を、Hi-Fiモードでは中低域が豊かで音楽の熱量を感じさせるサウンドが提供される。

ー=「モニター モード」:原音に忠実な高音域を緻密に再現し、オーディオ制作現場での使用にも最適。
ON=「HiFi モード」:中音、低音のインパクトと量感を高め、心地よいHiFiサウンド視聴に理想的なモード。

■多彩な高音質技術を支える3Dプリント筐体を採用

FA19は、10基のBAドライバーを正確に配置し、様々な高音質技術を搭載するために、0.0375mmまでのプリント精度を持つ高度なDLP-3D印刷方式で作られた、3Dプリント筐体を採用。

度重なる測定と装着テストを経て、快適な装着感と耐久性を兼ね備えた理想的なバランスを実現した。

3.5/4.4mmプラグが付け替え可能な高純度純銀ケーブル

FA19には、28本の撚り線をさらに8つ編みした、合計224本の高純度純銀素材によるケーブルを標準装備。TPU被覆により絶縁されたケーブルを4本編み込み、極めてピュアな音楽信号の伝達を実現している。

また、ケーブルシースには環境負荷の小さい、医療グレードのTPU素材を使用。透明感に優れるだけでなく、長期間使用による黄変や低温環境下での硬化に対する耐性を備えており、長期にわたる使用が可能になっている。イヤホン側コネクターにはMMCXコネクターを採用、プレーヤー側プラグは交換が可能な構造になっているため、このケーブル一本で標準的な3.5mmプラグを用いた接続と4.4mmバランス接続の両方を楽しめる。
※本交換式オーディオプラグは、FABRILOUSの特許技術。

■ハイレゾオーディオ認証を取得

FA19は、日本オーディオ協会が定めるハイレゾオーディオ認証を取得している。

「FA19」の主な仕様

形式/インイヤ型イヤホン
ドライバー(片側) /高域用BAドライバー×4、中域用BAドライバー×2、低域用BAドライバー×4
周波数特性/10Hz~40kHz
インピーダンス/10Ω@1kHz
感度/106dB/mW@1kHz
ケーブル素材/高純度純銀素材撚線ケーブル
ケーブル長/約120cm
イヤホン側端子/MMCXコネクター
プレーヤー側端子/交換式プラグ (3.5mmアンバランス、4.4mmバランス)
重量(片側)/約7g (ケーブルを除く)
付属品/プラグ交換式銀MMCXケーブル、SpinFitイヤチップ3ペア(S/M/L)、HS18イヤチップ3ペア(S/M/L)、バランス重視型シリコン製イヤチップ3ペア(S/M/L Mサイズを装着済み)、低音重視型シリコン製イヤチップ3ペア(S/M/L)、フォームイヤチップ2ペア(M)、3.5mm・4.4mm交換式プラグ(4.4mmプラグを装着済み)、MMCXアシストツール、マグネットケーブルクリップ、クリーニングブラシ、HB5キャリングケース、クイックスタートガイド

関連情報
https://www.fiio.jp/products/fa19/

構成/清水眞希

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