持続可能な世界の実現のためには、自身ができる小さなことからコツコツと取り組むことが大切。修理して良いものを長く使うという取り組みが様々な業界で活発になっている。
そこで、タイガー魔法瓶は、家電に関する調査シリーズとして20代~60代の男女551人に実施したので、結果をお伝えしよう。
4人に1人が環境保護につながるため家電を長く使いたい
現在使っている家電について、9割の人が壊れない限りは長く使いたいと回答し、使用している家電を寿命いっぱいまで長く使いたいと考える人が多く見られた。
家電の寿命は使用状況によっても異なるが、製品の機能を維持するために必要な「補修用性能部品」のメーカー保有期間が一つの目安となる。冷蔵庫なら製造打ち切り後9年、カラーテレビなら8年、炊飯器の場合は6年と製造業表示規約で定められている。
タイガー魔法瓶では、製品を長く使いたいというユーザーの声に応えて、業界水準より長い補修用部品の10年保有に2019年より取り組んでいる。
※グラフは前回リリースより再掲。
家電を長く使いたいと考えた人へその理由を聞いたところ、「節約のため」が最も多く68.8%、「買い替えにかかる手間を避けるため」が45.4%という結果に。
コストや手間に関する視点が多い中、「環境保護につながるため」家電を長く使いたいと答えたのは約4人に1人にあたる、25.6%となった。
日頃の手入れや定期的なメンテナンスをしながら家電を長く使うことで、環境保護にも繋がるという意識を持っている人が一定数いると推察される。
家電を買い替えるきっかけ、約15%の人が「部品が傷んだ、なくなったから」補修用部品が確保できる期間は?
家電はメーカー保証期間が過ぎても、メーカーで修理できる可能性があることを知っていると回答した割合は53%となり、約半数近くが、製品の保証期間を過ぎると家電は修理することができないと考えていることが判明した。
家電製品には保証書が添付されており、例えば「お買い上げ日から1年間」といったように保証期間の記載がある。保証期間を過ぎていても修理によって機能が維持できる場合は、有料だが修理ができる可能性も。
回答者の約2割が修理に必要な「補修用性能部品」(その製品の機能を維持するために必要な部品)の保有期間が分からないと回答。
先述の通り、冷蔵庫なら製造打ち切り後9年、カラーテレビなら8年、炊飯器の場合は6年と製造業表示規約で定められているが、保証期間を過ぎた家電の修理が浸透していない現状がうかがえる。
家電を買い替えるきっかけについて8割以上が「壊れたから」と回答。さらに、15.1%が「部品が傷んだ、なくなったから」と回答していた。
保証期限を過ぎた家電でもメーカーでは一定期間、補修用部品を所有しているにもかかわらず、部品を取り換えて修理ができる可能性のある家電を買い替えて捨ててしまっていることを示している。
部品が傷んだ、なくなった場合、補修用部品を使って修理することで、買い替えなくても、気に入った製品を長く使い続けることが可能なので、捨てる前にぜひチェックしてみてほしい。
調査概要
調査対象:全国の20代~60代の男女計551人 調査方法:自社によるインターネット調査
調査期間:2024年2月26日(月)~2月28日(水)
※結果数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
※「タイガー魔法瓶・家電に関する調査シリーズ (補修用部品10年保有) より」
関連情報
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/about-us/after-service/
構成/Ara