パナソニックから、約3年半ぶりに卓上型食器洗い乾燥機のフラッグシップモデル「NP-TZ500」が登場する。6月下旬の発売に先駆け、デモ機の展示や実演によって、新機能や性能進化を紹介する、新製品体験セミナーが開催された。
セミナー冒頭、パナソニック くらしアプライアンス社で食洗機商品を担当する赤平裕子さんが新製品のプレゼンを行った。
タイパを上げる液体洗剤自動投入+おまかせコース
パナソニックの調査によれば、食洗機の日本での普及率は3割未満。若年層の普及率は特に低いという。導入しない理由として、汚れ落ちへの不安をあげる人が多く、手洗いで十分と考えている人もまだまだ少なくないようだ。
今回のセミナーでは、手洗いとの使用水量比較実演や、汚れ落ち検証によって、最新食洗機の実力がリアルに解き明かされた。
会場には少人数向けとファミリー向けに発売されている卓上型、ビルトイン型の現行モデルがディスプレイされていた。
まずは「NP-TZ500」新機能の液体洗剤自動投入とおまかせコースから。
本体内部には、約30回分の洗剤が入るタンクが搭載され、「液体洗剤自動投入」をオンにすると、5段階の汚れのレベルに合わせて適量の洗剤が自動で投入される仕組み。
洗剤の量を判断するのは、洗浄水の濁り度から、「着色汚れが多いこと」と「油脂汚れが多いこと」で見極める「汚れセンサー」だ。予洗い工程で主に着色汚れ、洗浄工程では主に油脂汚れをチェックするという。
計量や投入の手間が要らず、洗剤の入れ忘れ・過剰投入も抑えられる。いつもテキトーに入れているので、とてもありがたい。
貯水部分の底面は滞留物が残りやすいが、それよりも上部に汚れセンサーは配置され、汚れが付着しないように設計されている。
もう一つの新機能「おまかせコース」は、汚れセンサーと液体洗剤自動投入が搭載されたことで実現した機能といえる。
センサーがチェックした汚れに合わせて、最適な洗剤の量と洗浄の仕方を自動で設定し、適切に洗い上げてくれる。コース選択は不要で、パネルの「おまかせ」が点灯した状態で、スタートボタンを押すだけで乾燥まで行うので、手洗い時間をそのまま自由な時間や違う家事に振り分けられ、タイパも大幅にアップする。
ボタンを押すだけで手洗いでの食器洗いにかかった時間を、そのほかの作業に振り分けられるため、タイパにも優れている。