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ハンドメイドがブームといわれて久しい。
以前ほどの盛り上がりはないものの、まだまだ大きな需要を反映して100円ショップでも関連商品が目白押し。特にダイソーは、ハンドメイドだけで1コーナーを扱う人気のジャンルとなっている。
今回はその中でも、布製アイテムの制作に欠かせない布用両面テープを紹介しよう。
ブランドメーカーに負けない接着力の「強力布用両面テープ 15mm×4m」
「強力布用両面テープ」(左が幅15mm、右が幅5mm)
幅15mm、長さ4mの布用両面テープ。姉妹品として、幅が細い10mmと5mmのバージョンがある。
「強力」の2文字が目をひく。これは、「粘着剤の密度が低く、布の隙間に粘着剤が浸透しやすい」から接着強度が高いのだという。当然ながら布同士の貼り付けが最適だが、さらに細かく確認しよう。説明書きには、「綿、ポリエステル、ウール、ナイロン、シルク、目が細かく凹凸の少ない」布は接着可能と明記されている。
他方、「目が粗いもの(麻、網等)、防水加工されたもの」は不適だ。意外にも、「紙、木、革」と一部のプラスチックもOKで、布と紙、布と革などの貼り合わせは問題ない。
実際に貼り付けを試してみる。テープカッターの底面に10mm~50mmの目盛りがあるが、ここに合わせることでテープをカットする長さを決められる。販売目的で多数のハンドメイド製品を作るときは、テープの長さを厳密に揃えることが多く、これは地味に便利な機能といえる。
では、ダイソーで販売されている布の「はぎれ」で試してみよう。まず、綿100%の布同士から。カットしてはくり紙をはがし、貼り合わせたい布を貼り付けて、「3秒程」強く押し付ければよい。「貼り直しできません」ともあるので丁寧に。さらに注意すべきは、接着力が得られるまで「約24時間」かかることだ。
そこで丸1日待って、少し力を入れて剥がそうとしてみるが、びくともしない。さすが強力をうたうだけある。
次にポリエステル55%+ナイロン45%の合繊を貼り合わせ、1日待って剥がそうとする。やはりこちらも、しっかり接着されていた。紙などとの接着も確認したが、同様であった。看板に偽りなしの商品と評価したい。
次に、他社商品と粘着力などを比較してみよう。対象の商品は、テープメーカーの老舗、ニチバンの「ナイスタック 両面テープ 布手芸工作用 強力」。価格は233円した。こちらも幅15mm、長さ4mでダイソーのものと同じ。接着できる素材もまったく同じだが、しっかり接着するまで時間がかかるとは書かれていない。また、「布地、衣類の仮止めに」ともあるから、コンセプトがやや異なるのかもしれない。
それはともかく、同じ条件で接着してみる。
1時間ほどおいて?がそうとしたら、あっさり?がれた。再度貼り直して、他と同じく24時間待ったところ、しっかり接着されていた。純粋にそこだけを見れば、ダイソーの方が価格は半値未満ということで、コスパ的におすすめとなる。
■商品詳細
商品名:強力布用両面テープ 15mm×4m
価格:110円
原産国:日本
材質:紙、アクリル系粘着剤
商品サイズ:幅15mm×4m巻
種類:15mm幅のほか、10mm幅(6m巻)、5mm幅(3m巻×2個入り)もあり
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131499865
耐水性が抜群で洗濯もOKな「布用両面テープ」
ダイソーには、「強力」とは別のラインナップもある。名称は単に「布用両面テープ」だが、パッケージには「水に強い!」「縫わずに作れる!」「すそあげや衣装などの製作にもおススメ」とうたわれており、なかなか期待できそう。
先ほどと同様に、はぎれ同士を接着させ、1日待って?がそうとする。綿も合繊もしっかり接着されていた。
ちなみに、さらに接着強度を上げるには、接着時にあて布をして、アイロン(中温・ドライ)を10~20秒程度あてるとよいそうだ。また、完全に接着できたら、洗濯も可能とのことで幅広く活用できる。
■商品詳細
商品名:布用両面テープ
価格:110円
原産国:日本
材質:セルロース、アクリル系粘着剤
商品サイズ:幅10mm×5m巻、幅5mm×10m巻
種類:10mm幅、5mm幅
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4550480206752
撮影・文/鈴木拓也