LGエレクトロニクスから2024年有機ELテレビ、液晶テレビのラインアップと新型サウンドバーが発表された。本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
国内最大となる97型を400万円超の価格で投入:有機ELテレビ
2024年は、4Kの「OLED G4」「OLED C4」「OLED B4」の全3シリーズ15モデルを展開。
中でも、フラッグシップシリーズとなる「OLED G4」シリーズは、有機ELテレビでは国内最大となる97インチから、83、77、65、55インチという、全5サイズの豊富なラインアップが用意された。
壁に密着させて設置ができるほか、圧迫感のないすっきりした印象でインテリア性も抜群な「One Wall Design」を採用。画面の角度や高さ調整が可能で見やすさを改善したスタンドを、インチによって選べるなど、設置性の高さにもこだわった。
また、独自のAIテクノロジーによって、同社史上最高輝度となる、最大150%の輝度向上に成功。さらなる明るさを実現し、斜めから見たときにもより見やすくなったという。
3シリーズとも、AI映像技術が進化しており、「AIスーパーアップスケーリング」機能では、低解像度の映像を高精細な8K/4K画質に変換。世界中のさまざまな映像データを学習したAIが、映像の解像度や画質を判別し、より正確なノイズ除去を行なう。
サウンドにおいても、「AIサウンドプロ」がさらに進化し、BGMや環境音と音声をAIが分離させてリマスタリングし、音声をクリアで歯切れよくすることで、さらに聞きとりやすくする「AIボイスリマスタリング」機能などを搭載している。
■製品ラインアップ
関連情報
https://www.lg.com/jp/tvs-soundbars/oled/
量子ドットMiniLED液晶搭載モデルなど4シリーズを展開:4K液晶テレビ
2024年のLGの液晶テレビは、量子ドットMiniLED液晶の「LG QNED MiniLED」と、量子ドット液晶の「LG QNED」、直下型液晶の「LG UHD TV」を採用した計4シリーズを展開。43インチから86インチまでの幅広いサイズをラインアップしている。
注目は最上位シリーズとなる「QNED90T」。「LG QNED MiniLED」を採用して、MiniLEDバックライトには量子ドットテクノロジーとナノセルカラーテクノロジーを組み合わせることにより、従来の液晶テレビを飛躍的に進化させた。
より明るく、より深い黒を再現するとともに、鮮やかな色の表現力が進化しており、同社では「まさに液晶テレビの頂点ともいえる、まったく新しい視聴体験が身近になりました」と説明している。
さらに4シリーズとも、「AIスーパーアップスケーリング」機能を搭載。世界中のさまざまな映像データを学習した AIが、低解像度の映像であっても高精細な4K画質に変換。映像の解像度や画質を判別し、より正確なノイズ除去を実行する。
サウンドにおいても、2024年モデルはすべて9.1.2chの「バーチャルサウンド」に対応。2chのオーディオも部屋に合わせて音場を調整することで、臨場感あふれるバーチャルの立体的なサウンドに変換して、より空間的なサラウンド効果を提供する。
■製品ラインアップ
関連情報
https://www.lg.com/jp/tvs-soundbars/lcd-tvs/
LGのテレビ製品の魅力を最大限に引き出す:サウンドバー「SG10TY」
今回発売される「SG10TY」は、デザインも音響パフォーマンスも最上位のサウンドバーとして、まるで一枚の絵画を連想させる「One Wall Design」を採用。
同社の有機ELテレビ「OLED G」シリーズと接続することで、巧みにテレビを引き立てるスタイリッシュデザインとなっており、インテリアのように設置が可能だという。
サウンド面においても、最大出力420W3.1chサウンドで「Dolby Atmos」と「DTS:X」に対応。自宅で映画館クラスの高品質サウンドを楽しめる。
また、同社のテレビのスピーカーとサウンドバー両方を使用する画期的なサラウンドシステム「WOW Orchestra」を搭載。
LGのテレビに接続するとwebOSのメニューにサウンドバーの設定項目が追加され、テレビのリモコンから各種調整が可能な「WOW Interface」や、ワイヤレス接続でHDMIケーブルも不要な「WOWCAST Ready」などにも対応している。
構成/清水眞希