現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思う人は49.6%
「現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思うか」という質問には、「住みやすい」「まあ住みやすい」と答えたが合わせて49.6%となった。ほぼ半数の人は、持ち家であっても「終の棲家」とするには不安を感じているとわかる。
■現在の自宅が高齢者になっても住みやすい理由
・水回りや洗濯などの家事が1階で完結するから(20代 女性)
・高断熱で段差のない家にしたので、将来も住みやすいと思っています(30代 女性)
・マンションで階段がなく、段差も少ないため(40代 男性)
・広い家屋でゆったりと暮らせる。介護が必要になっても介護者に入ってもらいやすい。トイレ・風呂・階段などは手すり付き。庭があるので外構工事をすれば庭で散歩も可能(40代 女性)
・必要なところには手すりが付いている。段差もあまりないので、足腰が弱くなっても移動しやすいと思う(50代以上 女性)
「段差がない」「1階だけで生活可能」などの回答が多く寄せられた。「住みやすいだろうな」という予想としての意見だけではなく、「現在、高齢の親が住みやすそうにしている」という体験談も寄せられている。
また「老後を見据えてバリアフリー化された家を購入した」という人も複数いた。高齢になってからの住み替えも可能だが、やはり長く住んでいる家やエリアには愛着が湧く。高齢になってから引越しすると、急激な環境の変化で強いストレスを感じることもあるので、老後を見越して「長く住める家」を購入しておくメリットは大きいと言えるだろう。
■現在の自宅が高齢者になったら住みにくい理由
・マンションの高層階だから。エレベーターはあるが、例えば災害とか点検中で使用できない場合を考えると、高層階は良くないと思う(30代 男性)
・田舎にある昔ながらの家で、段差だらけ。また無駄に広く、各部屋まで行くのに歩き回らないといけない(40代 女性)
・土地が狭いので3階建てで、リビングや水回りが2階にあります。毎日昇降するのは大変ですし、車椅子移動も無理なので不便だと思います(40代 女性)
・庭に樹木が多く、手入れが大変(50代以上 女性)
・2階建てで、1階だけで生活するにはかなり狭い。水回りが狭く介助しにくい(50代以上 男性)
「段差・階段が多い」「狭い」などの回答が多く寄せられている。段差や階段についてはリフォームやリノベーションで改善できる。家のつくりが古くてリフォームが難しいなら、建替えも検討してみよう。
ただし、土地そのものが狭い場合は、ワンフロアで生活するための十分なスペースがとれないかもしれない。リフォームや建替えでの改善が難しい場合は、住み替えが選択肢に入ってくる。また、ワンフロアで生活できるマンションであっても、立地や階数によっては不安を感じることもあるとわかった。
<調査概要>
調査対象:持ち家にお住まいの人
調査期間:2024年4月29日~5月3日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性317人/男性183人)
回答者の年代:10代 0.2%/20代 10.8%/30代 35.0%/40代 29.2%/50代以上 24.8%
出典:株式会社AlbaLink
構成/こじへい