『TIMELINE クラウドファンディング』を運営するエブリーは、同ファンディングにおいて、秋田木工が製作した秋田新幹線「こまち」の座席生地を使用した限定スツール「スタッキングスツールNo.202」のプロジェクトを展開中だ。
期間は2024年7月19日まで。6月7日時点で20%OFFの2万4480円から購入できる。フレーム部分のカラーはホワイトとブラウンを用意。一般販売予定価格は3万600円。
秋田新幹線こまちの座席生地を使い、秋田で100年以上続く曲木技術で製造
今年創業114年を迎える「秋田木工」は、日本で唯一、曲木(まげぎ)技術を専門として家具を製造する家具メーカーだ。2017年の秋田駅リニューアルに伴い、駅構内に新設されたラウンジ用に「こまち」の座席に使用している生地を張った椅子を納めたことが契機となり、「こまち」生地の使用許可を取得。
その後「秋田木工」代表作の「スタッキングスツールNo.202」の座面に「こまち」生地を使用したシリーズが誕生した。
今回、フレーム部分を<白>と<茶系>にした最新作を用意。クラウドファンディングでの販売となった。
「スタッキングスツールNo.202」は、日本インダストリアルデザイン界の先駆者、剣持勇氏のデザインにより、1957年から作られている「秋田木工」の代表作だ。
2013年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しているベストセラースツールでもある。
また、秋田新幹線「こまち」E6系普通車の腰掛けに使用されているモケット生地は、米どころ秋田を象徴する豊作をイメージした<黄金色>が印象的な生地となっている。
そんな秋田を代表する二つの要素の組み合わせが叶った本シリーズは、インテリアファンのみならず、鉄道ファンも見逃せない貴重なアイテムと言えるだろう。
■「スタッキングスツールNo.202」の仕様
サイズ/幅400×奥行き360×高さ440mm
質量/2.3Kg
フレーム色/こまち生地が生える白(WH)と落ち着いた茶系色(BWN)
主材/木材(ブナ)
座面/秋田新幹線こまち「モケット」
曲木加工とは
木が持つ〝圧力を受けて変形すると元に戻らない性質〟を利用した曲木加工。100℃近くなる蒸気で長時間蒸して水分を含ませた木材を鉄型に合わせ、じっくりと曲げていく。
乾燥して硬くなる前に仕上げなければならないため、作業にかけられる時間はわずか5分。この短時間にバランスを見ながら、製品によっては二人がかりで同時に作業を行なう。
同社では「力ずくで曲げようとしても決してうまくいきません。職人達は、木と対話するように心を通わせて作業を進めていきます」と説明している。
関連情報
https://timeline-media.jp/projects/101
構成/清水眞希