四国最南端「足摺岬」
高知県にある足摺岬(あしずりみさき)は、四国最南端の地。国内最大級の灯台である足摺岬灯台や、四国霊場88ヶ所の難所である第38番札所金剛福寺、そして国内で唯一黒潮本流にぶつかる地として知られ、観光客から人気を集めるスポットです。
ライダー的な視点で見た一番の見どころは、足摺岬に行くまでの道中にあります。
まずは足摺岬の西側に伸びる国道321号線、その名も『足摺サニーロード』。321を「さにい」と読ませた可愛いネーミングです。
信号がほとんど設置されておらず、両側2車線の快走路はのびのびと走るのにピッタリ。隣にはコバルトブルーの海が広がる贅沢なシチュエーションです。海岸線に転がる岩の数々、そしてそれらに激しくぶつかる荒々しい波は、太平洋ならではの景色ではないでしょうか。
続いては、岬内をぐるっと囲むように整備された県道27号『足摺岬公園線』の東側。
グニャグニャと伸びた木々が道の両側から迫る様子は、まるでジブリ作品の世界に迷い込んだみたいです。写真の通り狭い区間が多い道ですが、身軽なバイクであればスイスイ走れるはず。『コダマ』が住んでいそうな、神秘的な世界観を是非体験しに走ってみて!
ちなみに、ワインディングを楽しみたい方には県道348号『足摺スカイライン』もオススメですよ!
足摺岬の周辺には観光地も多く、江戸時代の旗本・翻訳家・教育家である『ジョン万次郎資料館』や、海底散歩が楽しめる不思議なスポット『足摺海底館』、地元の環境を再現した展示が人気の水族館『足摺海洋館 SATOUMI』なども人気です。
走るにも、観光するにもピッタリな四国の西海岸。本州からは少し遠いのですが、その分現地で得られる感動は格別です。愛車と共に、美しい景色と道を堪能しにお出かけしてみてくださいね!
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.