初めて利用する飲食店に、あなたはどのようなことを期待して入店しているだろうか。
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、首都圏・関西圏・東海圏の消費者に初めて利用する飲食店への期待と満足度、リピート意向について調査を行ったので、その結果をお伝えしよう。
事前の期待内容トップは「味」!夕方以降に初めて利用する飲食店は来店前の期待値が高くなる傾向
一番最近で夕方以降に初めて利用した飲食店について、事前の期待値を尋ねたところ、回答者全体の「期待していた・計」(「とても期待していた」+「やや期待していた」の割合)は84.9%となった。
一方、「主に自分がお店を選んだ」場合は87.7%、「自分もお店選びに関わった」場合は87.9%であり、お店選びに関与していると来店前の期待値が高くなる傾向が見られる結果に。
逆に「主に他の人がお店を選んだ」場合は「期待していた・計」は76.0%に下がり、お店選びへの関与度合が低いと来店前の期待値も低い傾向がみられる。
「また、「とても期待していた」の回答割合で見ても、「主に自分がお店を選んだ」場合がやはり最も高く35.3%であった。
▼一番最近で夕方以降に「初めて利用した飲食店」について、「お店への事前の期待」
※テイクアウトやデリバリーの利用は除く
※モーニングやランチで利用した店は除く
次に、事前に期待していた内容を尋ねたところトップ3 は、1 位が「味が良さそう」(69.4%)、2 位が「お店の雰囲気、空間、居心地が良さそう」(50.2%)、3 位が「特定のメニューにひかれた」(46.1%)となっているが、「価格が安いなど、コストパフォーマンスが良さそう」(45.5%)、「素材のクオリティが高そう」(44.9%)も3 位とは僅差であった。
性年代別では、20 代男性は、飲食店に事前に期待する割合がさまざまな項目で他の性年代に比べて高く、総じて他の性年代より外食を楽しみにしている様子がうかがえる。
また、20 代は男女とも「見栄えのするメニューにひかれた」割合が他の性年代より高い結果に(20 代男性47.9%、20 代女性43.3%)。
さらに、20 代女性は「味が良さそう」(74.8%)で、60 代女性は「お店の雰囲気、空間、居心地が良さそう」(55.7%)、「素材のクオリティが高そう」(52.0%)で、他の性年代より割合が高かった。
▼お店に期待した内容
期待を醸成した情報源、「グルメサイト・口コミサイト」が26.4%で1 位
事前の期待を醸成した情報源を尋ねた。トップ3 は、1 位が「グルメサイト、口コミサイト」(26.4%)、2位が「店構えや店先のメニューなど」(22.2%)、3 位が「家族・友人・知人等からの口コミ」(14.7%)となっている。
性年代別では、30 代男性で「グルメサイト、口コミサイト」(34.5%)が、20・30 代男性と20 代女性で「SNS」(20 代男性26.2%、30 代男性16.8%、20 代女性28.1%)が、50・60 代女性で「店構えや店先のメニューなど」(50 代女性27.8%、60 代女性29.0%)が、他の性年代よりも割合が高かった。
▼お店への期待の持ち方に最も影響の大きかった情報源
※「SNS」:「SNS/YouTube」「SNS/TikTok」「SNS/X(旧Twitter)」「SNS/Instagram」「SNS/メタ(旧Facebook)」「SNS/その他のSNS」のいずれかを回答した人を集計
※「グルメサイト、口コミサイト」:「グルメサイト/ホットペッパーグルメ」「グルメサイト/食べログ」「グルメサイト/ぐるなび」「グルメサイト/その他のグルメサイト、口コミサイト」のいずれかを回答した人を集計