COMPUTEX TAIPEI 2024が開幕!
「COMPUTEX TAIPEI 2024」を知っていますか? 毎年6月に台湾・台北市で実施されるイベントで、アジア最大級のコンピューター見本市と呼ばれています。今年の会期は2024年6月4日から7日。今回は、一般観覧日(7日)も復活したそうです。出展ブース数は4500を超え、想定来場数は5万人を予定。場所はMRT板南線の終着駅「南港展覧館駅」にある「台北南港展覧館」。東京ビックサイトのような場所です。そんなCOMPUTEXに今回DIME編集部ヒロが初参戦してきました!
会場入ると、人、人、人…!(もうすでに人に疲れている顔で恐縮です) 毎年COMPUTEXに来ているというライターさんに話を聞くと、例年初日はそこまで混まないそうなのですが、今年は違ったようです。
なぜならば、今年の目玉は世界を騒がすAI関連だから! どこを見てもAIの文字が目立ちます。COMPUTEXTAIPEI 2024のコンセプトも「AIとつながり 未来を共創 connecting AI」としつこいほどです。会場に張り出された特大のASUSの広告にもAIという文字が大きく掲出されていました。
2つのブースでCOMPUTEXを〝キル〟するASUS
さて、そんな中で一際目を引いたのは、特大広告を掲出していたASUSでした。「ASUS」ブランドと「ROG」ブランドの2ブースを展開していましたが、それぞれのブースがとにかくでかい!
ROGブースの外観。ROG(Republic of Gamers)は、PCパーツ・周辺機器製造メーカーのASUSが誇るゲーマー向けのブランド。ゲームを楽しむすべての人を対象に、革新的な技術を駆使した製品を提供することを目的としている。
今回のROGの目玉は携帯型ゲームPC「ROG Ally」の新モデル「ROG Ally X」だった。
ASUSブースでは10モデル以上の新発表PCを展示。それ以外にもアクセサリー類も数多く展示している。
「COMPUTEXに来たならウチを見なきゃ意味が無いぞ!」といわんばかりの熱量がひしひしと会場から伝わってきます。それもあって、ブース内も各国のメディアが集まり、超盛況。少し写真を撮るだけでも、一苦労でした(笑)。
大量の新発表製品群を巡っていたら、半導体メーカーNVIDIAのジェン・スン・フアンCEOがASUSブースに。NVIDIAといえば、今や世界3位の時価総額を誇る企業ですが、このメディアの群がり方はどこかのKPOPアイドルのようです。ジェン・スン・フアン氏は自社製品を提供している会社を回っているようで、常に人だかりができていました。
ASUSのAI PCたちをチェック!の前に…「AI PC」って何?
盛況なのにはそれ相応の理由がありました。それがASUSから発表された激アツな「AI PC」たち。上の画像はASUSとして初のAI PC「Vivobook S15」を発表するASUSのサムソン・ヒューCEOです。
これから紹介していこうと思いますが、まずそもそもAI PCとはなんぞ?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんので軽く説明を。
ざっくり言うと、「NPU」を搭載した高性能なノートPCです。NPUとはNeural network Processing Unitの略称で、CPUに人間の脳の構造を真似たAIエンジンを行なうパーツを指します。GPUがグラフィックに特化したパーツであるのと同様に、NPUはAI処理に特化しているわけです。詳しく知りたい方はこの記事を参照してください。
もちろん、AI PCでなくともChatGPTを含む生成AIを使えるのですが、生成AIの処理パフォーマンスや消費電力が圧倒的に改善されるので、今後AIがより身近になっていくうえでAI PCは有力な選択肢になっていくのでしょう。
そしてAI PC絡みで説明しておきたいのが、Microsoftのお墨付きPCを示す「Copilot+PC」。5月20日にMicrosoftが発表したばかりの生成AI向けの機能を備えた新たなパソコンです。高性能の半導体を使って、AIの処理能力が従来のパソコンと比べて最大20倍に向上したほか、AIをクラウドではなく端末上で動かすことができる(ネットにつながなくても生成AIを使える)ということで今後のPC市場を賑わせてくれるはずです。ASUSのプレスイベントでもMicrosft社の担当者がCopilot+PCの優位制を熱弁しておりました。