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セックスレス夫婦が夫婦間で話し合わない理由「妻・夫ともうセックスしなくていい」が男性の4割、女性の5割を占める

2024.06.08

今後「レス問題」を夫婦で話し合うつもりはあるのか?

話し合った経験のある当事者は少ないとわかったが、今後、話し合う意思はあるのだろうか。

「ない」「あまりない」を合計すると、男性は69.0%、女性は81.6%にも上った。大半のレス当事者が「話し合う気はない」と考えているようだ。特に女性の場合は5割以上がはっきり「ない」と答えており、強い意志を感じさせる。

「ない」「あまりない」と答えた人には、これまで一度も話し合ったことがなく今後も話し合う気がない人、過去に話し合ったことはあるが今後は話し合うことがない人の両方が含まれ、前者が多い。

これまでも話し合ったことがない人は、話題にしにくい雰囲気があるのかもしれない。一方、過去に話し合った経験のある人は、「話し合っても改善しない」「心理的に疲れた」と考えている可能性がある。

性的関係を拒まれるのは辛い経験なので、避けたい気持ちや諦めの気持ちがあると考えられる。

続いて年代別にみると、40代で大きな変化が生じていることがわかった。

20代・30代の当事者の回答からは、男女ともに「本当は話し合った方がよいかもしれない」という躊躇が感じられる。「あまりない」「少しある」の割合が大きいからだ。

しかし40代になると、男性にはあまり大きな変化はみられないが、女性は一気に「ない」が増えて6割を超えている。30代から倍に近い増え方で、「夫とはしたくない」という強い意志を感じるのだが、いかがだろうか。

レスを話し合わないのはなぜ?

夫婦でレスの問題を話し合ったことがない、今後も話し合うつもりはないという当事者が多いことが判明したが、話し合わない理由は何か。

調査前は「話題にしにくいから」が最多の回答になると想定されたが、意外なことに多くのレス当事者は「妻・夫とはもうセックスしなくてよい」と考えていることがわかった。

レス男性の4割以上、レス女性の5割以上と、かなりの割合だ。これは、かなりインパクトの大きな数字と言えるだろう。

さらに衝撃なのは「配偶者ともうセックスしなくてもよい」と「もう誰ともセックスしなくてもよい」との回答の差だ。回答からは、「妻とはしなくてよいがセックスはしたい」「夫とはしなくてもよいがセックスはしたい」と考えるレス当事者が多数に上ることが推察できる。

続いて、夫婦間でレスを話し合わない理由を年代別にみていきたい。

■20代は「話題にしにくい」と「夫ともうしなくてよい」が並ぶ

20代は「話題にしにくいから」が、女性の「配偶者ともうセックスしなくてよい」と並んで最多の回答だった。回答結果は比較的分散されており、夫婦の性関係はまだ流動的で、回答者にはレスに対する葛藤がある様子が見えてくる。

なお、「不仲だから」という回答に大きな男女差があるが、第4報の結果によると、セックスレスの最大のきっかけは妊娠・出産で、セックスレスの最多の原因は女性側の性欲減退や疲労なので、妊娠・出産後のセックスの拒否を不仲ととらえる男性が一定数いるのかもしれない。

■レス女性は30代ですでに「夫とセックスしたくない」

30代では20代よりも「話題にしにくい」との回答が増える。

レスの期間が長引いたせいで「タブーに近い話題」になった夫婦もいるかもしれない。また、20代に比べれば若干、性をオープンに語りにくい世代という影響も考えられる。


注目すべきは「配偶者ともうセックスしなくてよい」と考える女性の急増だ。

「誰ともセックスしなくてよい」も20代から倍増しているため、出産によるホルモンの変化、育児による疲労、ワンオペなどによる性欲減退の影響もあるだろう。しかし回答全体を総合的にみると、「夫とセックスしたくない」ことが最大の理由と考えられる。

第4報の結果の通り、「性的魅力を感じなくなった」「男女ではなく家族の関係になった」「相手の自分に対する感情が変化した」などの要因により、女性は30代から意識が大きく変化するようだ。

■40代で男女とも「配偶者とセックスしなくてよい」が最多に

40代になると、男性も「妻とはもうセックスしなくてよい」との回答が急増する。女性は30代で夫とセックスする気がなくなり、後れて男性が40代で妻とセックスする気がなくなっている現状が理解できるはずだ。

しかし「もう誰ともセックスしなくてよい」と考える男女は少なく、女性に至っては30代よりも減少している。子育てが少し落ち着いた年代であり、世間的には婚外恋愛に進む既婚者が多い年代だ。

■50代になると女性の性欲が大きく減退

50代では、「もう誰ともセックスしなくてよい」と考える女性が急増して、約4割に達する。

実際、夫婦間レスと性欲について調査した第5報でも、50代女性の7割が「性欲はない・あまりない」と回答している。それに対して男性は性欲に変化がなく、回答にも反映されている。

夫婦のレスを誰かに相談したことあるか?

レス当事者は、夫婦でレスについて話し合うことが少なく、むしろあまり向き合っていない現状が明らかになった。そして、男女とも40代になると夫婦の性生活を諦める傾向にあったが、20代の男女および30代の男性の場合は、まだ葛藤している様子もみられる。

そこで、夫婦間では話し合わなくても、友人や知人、親兄弟、専門家などに相談することはあるのか、聞いてみた。

すると、大半の当事者が他人にレスを相談したことがないという結果になった。

男性は性に対するプライドが高いため、あまり相談しないと予想されたが、女性は意外な結果と言えるだろう。友人に相談するケースも多いと予測したが、男性よりも低くなっていたからだ。

これを年代別にみると、次の結果となった。

20代・30代に限ればそれなりの割合で相談をしているようで、問題意識の高さを反映しているのだろう。ただしここでも、40代男女での意識の違いが大きく出ている。

調査結果まとめ

今回の分析から、配偶者とレスについて話し合った当事者は少ないという実態が判明した。そのうえ、「今後、話し合うつもりはない」という回答が大半を占め、諦めてしまっている様子が推察できる。

配偶者以外の誰かに相談した人の割合はさらに低く、20代でも4割前後。全体でみれば男性7割以上、女性8割以上が「誰にも相談していない」という結果が示された。

つまり、今回の調査からは多くの当事者が夫婦のセックスレスの問題を1人で抱え、誰にも相談していないという現状が示された。当事者にはレスを直視するのを避ける傾向があるのかもしれない。

夫婦間でセックスレスが固定化した結果、女性は30代ですでに「配偶者とはもうセックスしなくてよい」と考える人が半数を超える。男性の場合、半数を超えるのは40代になってからであり、このタイムラグが夫婦間の摩擦を引き起こしている可能性がある。

また注目される点は、50代女性を除き、レス当事者は「セックスしなくてもよい」とは考えていないことだ。つまり、多くのレス当事者は配偶者とセックスしたくないのであり、セックスそのものは避けてはいないのだ。

このギャップが婚外恋愛などの様々な行動に結びついている可能性があるのかもしれない。

調査概要
調査タイトル/夫婦のセックスレスに関する実態調査 第8報
調査期間/2024年1月30日~2月3日
調査対象者/20~59歳の夫婦間レス当事者の男女623人(男性320人、女性303人)
※第1報の回答者4000人のうち「レス」と回答した人の中から無作為に623人を抽出
調査方法/インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
エリア/全国

関連情報
https://raisondetre-inc.co.jp/

構成/清水眞希

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