小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

サウナはNG?専門医が警鐘を鳴らす男性不妊を引き起こす3つの行為

2024.06.07

「胚培養士ミズイロ」(おかざき真理著、小学館発刊、定価792円)は、不妊治療のために精子と卵子を受精させる胚培養士を描いた傑作だ。子どもが欲しい夫婦が、また、抗がん剤治療の女子高校生が、出産のために葛藤する姿がリアルに描かれている。

結婚すればだれもが当然のように子どもを産んで育てると考える。しかし日本の場合、10組に1組のカップルが不妊に悩んでいると、NPO法人男性不妊ドクターズ(MIDS)理事長で、東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター(泌尿器科)のセンター長で教授の永尾光一先生は教えてくれた。

永尾先生によると、「現在、約50万近くのカップルがなんらかの不妊治療を受けていると推測されています。そして、不妊治療の原因は男女ともにあるはずなのに、日本ではほとんどが婦人科で女性に対してのみ行われており、男性に問題があったとしても,そのための検査や治療は行われることが少ないのです。

その結果、日本では体外受精や顕微授精などの高度生殖補助技術(assisted reproductive technology: ART)が応用される、という傾向にあります」と教えてくれた。

「胚培養士ミズイロ」の主人公である胚培養士も、毎日たくさんの卵子を取り扱っている姿が描かれているが、実は日本では採卵回数が世界でも最も多い。採卵回数は年間約22万件を超えており、年間3万人以上の赤ちゃんが、ARTにより出生している計算になると言う。

男性不妊と戦うドクター109名が立ち上がった

永尾先生が理事長を務めるMIDSは男性不妊を担当する医師が,不妊カップルの身体的,精神的及び経済的な負担を軽減するのを目的に設立された。NPO法人として講演会などで、男性不妊治療の必要性を広く啓蒙・啓発することにより,男女同時に不妊検査・治療を開始させて、少子化の改善と医療経済の健全化に大きく貢献することを目指している。

設立は2014年。現在は医師・医療研究者が共同して,男性不妊治療の研究と情報の収集を行い,一般市民に対する啓蒙活動を積極的に行ってきた。また、「夫婦で妊活の日」を制定し、男性妊活のシンボルマークも発表している。現在、MIDSの会員として男性不妊のために立ち上がったドクターは109名。日々、男性不妊と戦っている。

今回は永尾先生に男性不妊についての基礎知識を聞いてみた。

不妊症の定義は一年間の不妊期間をもつもの

――永尾先生はMIDSの理事長で、現在は東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター(泌尿器科)で医師としても活躍されていますが、実際、不妊の場合、男女どちらの原因が多いのでしょうか?

永尾先生 不妊症の定義ですが、世界保健機関(WHO)では「1年間の不妊期間をもつもの」と定義しています。米国生殖医学会でも 2013年に、「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」としています。

男女どちらに原因があるか、という点ですが、WHO(世界保健機関)の不妊症原因調査では、男性不妊が48% 女性不妊が65%という割合です。24%が夫婦ともに不妊原因があるという結果が出ており、夫婦で一緒に治療する必要があります。

――男性不妊かどうかは、泌尿器科医の診察を受ければ良いのですね?

永尾先生 泌尿器科です。抵抗がある人もいらっしゃるかもしれませんが、精索静脈瘤やホルモン異常など、改善可能な男性疾患を見逃さないでほしいです。そして、男性が改善すると女性の不妊治療の負担や費用を少なくできる可能性がありますから、子どものことを考えたら、「最低、一度は泌尿器科医を受診してください」とアドバイスしています。

特に精子形成障害の精巣には悪性腫瘍が合併する率が通常の精巣より高いという報告もありますので、精巣の診察をお勧めします。

――不妊治療は男性自身の健康の為でもあるわけですね。実際、男性不妊の原因で多いのは何でしょうか?

永尾先生 原因不明が最も多く、他に多い順として、勃起障害、精索静脈瘤、精路閉塞、染色体異常、射精障害、性腺発育不全、その他です。精巣での精子を作る機能が低下しているものの、その原因がはっきりしないものが最も多いとされています。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年6月14日(金) 発売

DIME最新号の大特集は「スマホ時代デジタルデトックス!脳疲労解消法」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。