三四郎のふたりが金曜日を担当する『オールナイトニッポン0(ZERO)』は、10年目を迎えた数少ない長寿番組のひとつ。人気の秘密といえる番組発のファンクラブ、リアルタイム投稿が盛んな番組内容、リスナーからの期待感が高まる10周年イベントへの意気込みについて聞いた。
ニッポン放送 オールナイトニッポン 0(ZERO) 毎週金曜 27:00-29:00
三四郎が、とりとめのないようでいて、あるような(!?)トークを繰り広げ、リスナーからのリアクションメールが話に花を添える。親交のあるタレントがゲスト出演し、予想外の展開を見せることも。2022年2月には小宮さんが結婚を発表したことが話題に。
三四郎 小宮浩信さん
お笑いでは主にツッコミ担当。前歯が欠けたままテレビに出演し続けたことで有名に。番組のオープニングでは時事ネタから切り出し、相田さんのツッコミを受けつつ、悪ノリが徐々に増していく(!?)。
三四郎 相田周二さん
お笑いでは主にボケ担当。坂道を走ってアキレス腱を断裂したことで話題に(!?)。番組では聞き手の立ち位置が多く、悪ノリがエスカレートする小宮さんのトークに対し、高笑いしながら突っ込む。
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リスナー数を可視化できないとラジオは終わってしまう
──番組は今年で10年目を迎えました。当初はここまで続くことを想像していましたか?
小宮 いや全く。2015年当時の『オールナイトニッポン0』って、1年で終わる番組がすごく多かったんです。だから僕らも最初はとりあえず1年間なんとか完走することしか考えていませんでした。
相田 1年過ぎ、2年がたち、3年目に「あれ、終わらないな?」と(笑)。当初は終わるものと考えていて、どうせ終わるなら悔いのないようにやろうと思っていたら、10年経過していた感覚です。
──三四郎さんのラジオは番組ファンクラブがありますよね。どのような経緯で設立されたのでしょうか?
小宮 過去に、ほかのパーソナリティーが担当する番組の最終回で、たくさんのリスナーが駆けつけたことがありました。そのことを聞いて、リスナーがたくさんいることを可視化しないと「僕らのラジオも終わっちゃうかも」と思ったんです。だから何かしらのかたちで、番組のリスナーがたくさんいることを示すべきだと。
相田 そんな思いがあって、番組開始当初から担当してくれていたディレクターが、ファンクラブの発足に動いてくれたんです。
──現在、会員数は約5000人と伺いました。ラジオで話すふたりの〝素の感じ〟が心地いいと感じるリスナーは多いのでは?
小宮 ラジオは僕たちにとっての〝受け皿〟のようなもの。例えば、ほかの仕事でミスした時に「失敗しちゃってさ」ってラジオで話すと〝デトックス〟になるし。リスナーにとってはそんな僕らを〝立体的に見える〟のがラジオなのかなと。それに、テレビだと自分のことをしゃべる時間はそんなにないけど、ラジオでは生活での出来事や環境の変化などをしゃべることができるのは確かです。
相田 テレビと違って会うと萎縮する先輩もいないし(笑)。僕は中学校の同級生だった小宮と、当時の感覚のまま一緒にラジオをやっています。テレビに持ち込むことができないラジオでのノリは、僕らの自然体というか。
──10年やっていると「今日のラジオで話すことない」ってこともありますか?
小宮 全然ありますよ。
相田 ネタがないと水曜の夜ぐらいからそわそわします。木曜くらいに「やばい!」ってなる(笑)。
小宮 でもそういう時のほうが好評だったりするし、逆におもしろいことをしゃべっても、いまひとつだったりして。アクシデントがあれば、そっちの流れに乗るのが一番おもしろい感じになります。
相田 番組中にリスナーからメールが届いて、全然思ってもみない展開になることも多いです。僕らのラジオって、リスナーがいじりやすい隙があるんでしょうね。