ラジオ局では今、AMの停波やNTT東日本との防災対策をはじめ、様々な取り組みを進めている。人気番組とゲームタイトルによるコラボ企画も行なわれるなど、話題になることが増えてきた、ラジオに関する注目の動向をぜひチェックしてほしい。
TOPICS 01|INFRASTRUCTURE
モノラル化や休止が進む激変のAM放送
下図のような違いがあるAMとFMだが、2024年2月より、民間AMラジオ放送局のAM放送休止が相次いでいる。放送機器の老朽化に伴うコスト増などが主な理由だ。総務省の発表では全国13局が期限付きで休止する予定。リスナーはワイドFMやradikoで番組を楽しむことになる。また、民放キー局のニッポン放送では4月より、AMラジオをステレオ放送からモノラル放送へ変更すると発表。AMラジオを取り巻く環境は大きく変化している。
TOPICS 02|COLLABORATION
NTT東日本×ラジオ局で進む災害への備え
災害発生時は、情報が命綱となる。通信業界大手のNTT東日本は、各地の拠点を介してラジオ局との連携強化を推進中。2023年8月には同群馬支店が県内のFM7局と、2024年2月には同山梨支店が拠点を同じくするエフエム富士と、それぞれの災害発生時における協力協定の締結を発表した。インフラとしてのラジオ局の発信力によって、災害時における緊急情報や安否情報などが、いち早く地域住民に伝わることが期待される。