夏のオンライン旅行詐欺から身を守る方法
■旅行前
<警戒を怠らない>
フィッシングメールやSMSは、サイバー犯罪者が旅行者を騙して機密情報を漏らしたり、デバイスにマルウェアをダウンロードさせたりするためによく使う手口だ。
特に、航空会社、ホテル、金融機関を名乗る迷惑メッセージで、個人情報を要求したり、不審なリンクをクリックするよう促したりする場合には注意が必要。
マカフィー詐欺メッセージ対策( https://www.mcafee.com/ja-jp/antivirus/mobile.html )」の機能を使用すると、クリックする前にテキストメッセージ内の不審なリンクを警告することができる。
<バケーションレンタル(民泊)詐欺に注意>
物件情報に使われている写真を逆に画像検索して、何が出てくるか確認しておきたい。
詐欺師は、AIが生成した画像だけでなく、賃貸物件ではない実際の物件の写真を使うこともある。物件のレビューをよく確認し、レビューのない物件は危険なため、注意を払うことが求められる。
さらに、公式のメディアで掲載されているかどうかをチェックすることで、そのサイトが存在することを確認すること。また、VRBOやAirbnbのようなバケーションレンタルサービスのプラットフォーム上だけで、やり取りを行なうことが推奨される。
■旅行中
<信用する相手に注意>
旅行中に最もよく見られるソーシャルエンジニアリング(人間の心理的な隙などを突いて、コンピュータに侵入するための情報を盗み出すこと)の脅威のひとつに、なりすまし詐欺がある。
詐欺師は、ホテルの従業員やツアーガイド、あるいは旅行者を装い、個人情報や貴重品にアクセスしようとする。重要な情報を共有する、または所持品を渡す前に必ず相手の身元を確認すること。
<リスクを認知・理解>
公衆ネットワークは暗号化されていないことが多いため、サイバー犯罪者はこれらのネットワークを介して送信されるデータを傍受することができ、情報が漏洩する危険性がある。
公衆Wi-Fiを利用する際にデータを保護する効果的な方法の1つは、インターネット接続を暗号化し、デバイスとインターネットの間に安全なトンネルを作るVPN(Virtual Private Network)を使用することだ。
<QRコードのスキャン時は要注意>
多くのレストランがテーブルにQRコードを置いている。詐欺師がこれらのコードを改ざんして、被害者を詐欺サイトに誘導する問題がある。
マカフィーの セーフブラウジング ( https://www.mcafee.com/ja-jp/safe-browser/mcafee-webadvisor.html ) を使えば、偽の QR コードに関連する詐欺サイトをブロックできる。AIテクノロジーが自動的にURLをスキャンし、詐欺サイトにリンクしている場合は警告を発する。
<投稿前に再考>
自分の居場所をオンラインでリアルタイムに共有、旅程の詳細を公開すると、窃盗犯やサイバー犯罪者の標的になる可能性がある。SNS上では、特に自分の居場所を過度に共有することは避け、旅行の投稿は帰宅するまで控えるようにしたい。
調査方法
調査は2024年5月1日から3日、市場調査会社MSI-ACI が 18歳から65歳までの6か国(米国、英国、フランス、ドイツ、日本、オーストラリア)の成人6000人(各国1000人)を対象に、オンラインアンケートを実施。
関連情報
https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html
構成/清水眞希