気象庁によると、今年の夏(6〜8月)の天候の見通しは、地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響で、全国的に気温が高くなり、猛暑日が増えると予想されている。
屋内、屋外共に暑さ対策が必要な時期だが、車内や空調管理を行っていない屋内に子どもやペットを残したまま外出してしまい、熱中症になってしまう事故が多発する時期となっている。ペットの熱中症対策グッズや万が一ペットが熱中症になってしまった場合の対処を知っておく必要がある。
そこでPETEMO(イオンペット)はこのほど、ペットの熱中症対策に関するレポートを公開した。
ペットの熱中症には一層の警戒を
人間の熱中症への警戒が必要な中、ペットの熱中症にも警戒が必要だ。犬や猫は身体のごく一部でしか汗をかけないので、人のように汗をかいて体温調整をすることができない。
ペットの保険会社「アニコム損害保険」によると、年平均気温が統計開始以来最も高くなった2023年は、熱中症になった犬・猫の診療件数が前年比269件増の1624件(犬1424件、猫200件)に上った。月別ではGWを含む5月(144件)から急増し、ピークの7〜~8月(計1002件)だけで全体の6割以上を占めるなど、年々、熱中症被害は大きくなっていると言える。
熱中症対策グッズの売上も伸長 昨年に比べ140%伸びている商品も
猛暑が予想される中、5月中旬時点ですでに熱中症グッズの販売が伸びている。例えば、お出かけ先で水分補給をサポートする、ゼリー類のおやつや、ペットスエット飲料の需要が高まっている。ペットスエットでは、お散歩やお出かけ時に持ち運びがしやすい、500mlや200mlのサイズが特に人気だ。
また、室内での水分補給をサポートするグッズとして、非電動タイプの給水機の人気も高まっている。電気代の高まりの中、ランニングコストは抑えつつも、ペットに新鮮なお水を与えたいペットオーナーが増えていると想定している。今後、本格的に気温が上がってくることが予想されるため、熱中症グッズの売上が更に伸びる可能性がある。
ペットの熱中症対策
・ペットの熱中症も、水よりもスポーツ飲料の方が良い
ペットの熱中症時の水分補給には、人間同様水よりもミネラルを含むスポーツ飲料が良いとされている。犬用のスポーツ飲料「ペットスエット」も発売されているため、ペットの熱中症の際は活用することをオススメする。
・暑すぎる時間帯の散歩は避け、とにかく冷やす
気温が高い時間帯の外出を避けることが一番の熱中症対策になるが、外出をする際は、首元や脇など、太い血管が通っている箇所を冷やすグッズを用いて熱中症対策を施すことが推奨されている。
■熱中症対策グッズ
・ペットスエット……ペットの体液に近いイオンバランスの為、イオンと水分を素早く吸収できる。
・ウォータークールバンダナ……濡らして絞って振るだけでひんやり。付属の保冷剤を冷やして入れればさらにひんやり使用できる。
・ひんやりクール猫鍋……猫耳のシルエットが可愛いアルミ製猫鍋。暑い夏にぴったり。虫よけシール付き。
・ペットライブラリー……犬猫用ヨーグルトペットのために作ったシンバイオティクスヨーグルト。
・たかくら新産業APDCクールミスト……皮膚の表面をひんやりとさせ、夏の暑さをクールダウン。
構成/こじへい