あなたはニュースで情報収集する際、どのメディアを利用しているだろうか。速報性の高いネットの情報や、必要なニュースを体系的にまとめて伝えてくれる新聞やテレビなど各メディアによって特色が分かれる。
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月にスマホ・ケータイ所有者が週1回以上アクセスし、日常的にニュース情報(報道)を得ているメディアについて調査した。
ニュースを得ているメディア1位は「テレビ」で15年間横ばい!年代別の傾向は?
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを2010年から2024年までの推移を見てみると「テレビ」の利用が最も多く、2010年から毎年約7割の人が「テレビ」から日常的にニュース情報を得ていることが判明。
「新聞」は15年の間で年々、緩やかに減少していき、2010年には60.7%が日常的にニュース情報を得ていたが、2024年には39.5%まで低下していた。また「ソーシャルメディア」でニュース情報を得ている人は42.9%で「新聞」よりも多い(図1)。
図1. ニュース情報を得ているメディア利用率の推移(2010年~2024年)
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを年代別に見たところ、昨年の調査同様に30~70代では「テレビ」が最も高く、10~20代では「ソーシャルメディア」がトップとなった。
特にシニアの70代では約9割の人が「テレビ」からニュース情報を得ていることが判明。
「新聞」は70代では約7割弱。60代で約5割、50代で約4割、40代で約3割、20~30代は2割程度という結果に。また70代では約3割の人が「ラジオ」からニュース情報を得ていた(図2)。
図2. 年代別:ニュース情報を得ているメディア利用率(2024年)
さらに各ソーシャルメディア利用者で、どのSNSで「ニュース情報を収集しているか」を調査したところ、X(旧ツイッター)利用者の約半数がニュースで情報を収集していることが判明。また、LINE利用者の3割がLINEでニュース情報を収集していた(図3)。
続けてX利用者の年代別でXでニュース情報を収集しているかを見たところ、10~30代のX利用者の約6割がXでニュース情報を収集していることが判明。40代のX利用者の約5割、50~70代の約4割がXでニュース情報を収集していた(図4)。
図3. 各SNS利用者:ニュース情報を収集している割合
図4. 年代別:X利用者で「Xでニュース情報を収集している」割合
調査概要
調査名:2024年一般向けモバイル動向調査
調査方法:Web
調査対象:全国・15~79歳男女
有効回答数:6440
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期:2024年1月
構成/Ara