厚生労働省の発表によると、令和4年における婚姻件数は50万4,930件(※1)であるのに対して離婚件数は17万9,099件となり、離婚率(離婚件数÷婚姻件数)は35.5%(小数点第二位は四捨五入。以下同じ)であることがわかった。
また、裁判所が発表した司法統計によると、離婚原因の1位は「性格の不一致」(※2)であり、価値観や金銭感覚などのすれ違いにより離婚に至るケースが多いようだ。
そうしたすれ違いは日常生活だけではなく、連休中の帰省や旅行といった非日常において発生することが少なくない。
そこでアシロは、離婚問題の相談・対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ離婚」にて、20歳~49歳の既婚者1,000人を対象として、ゴールデンウィーク中の夫婦の過ごし方に関するアンケートを実施したので、結果をお伝えしよう。
※1:令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省
※2:令和4年司法統計年報 家事編|最高裁判所事務総局
既婚者の4割がゴールデンウィーク中に1度は離婚を考えた
まず、20歳~49歳の既婚者1,000人を対象として、「GW中は主にどう過ごしましたか?」と質問したところ、「旅行」が11.8%、「義実家へ帰省」「実家へ帰省」が合わせて15.4%となり、27.2%が非日常的な過ごし方をしていることがわかった。
「GW中は主にどなたと過ごしましたか?」と質問したところ、「配偶者」と回答した人は38.9%、「家族」と回答した人が33.7%となり、少なくとも7割以上の人は、配偶者と過ごしていたことが判明。
続いて、対象者1,000人に対して「GW中に離婚を考えた瞬間はありましたか?」と質問したところ、60.3%の人は「まったくなかった」と回答。
一方、「GWに関わらず考えている」、「たびたびあった」、「時々あった」、「あまりなかった」など少なくとも1度は離婚を検討した人の合計は、39.7%となった。
また、上記39.7%の人に対して、「離婚したいと思ったのはどんな理由からでしたか?」と質問したところ、103人の人が「無関心な態度」と回答しており、子育てや家族行事などへの積極的な姿勢が見られないといった、価値観にすれ違いがあることがわかる。
■離婚を考えたときの具体的な理由やエピソード
・夫は妊娠した際に喜ばなかった上、義母が夫に依存している。(20代・女性)
・子どもの寝かしつけで疲れて寝落ちしてしまった時に、夫婦の時間を持とうとする気がないと責められた。(30代・女性)
・家にいる時間はずっとスマホを見ていて、話しかけても話しを聞いておらず生返事で、別に自分がいなくても構わないなと思った。(40代・女性)
・義理の親が性格的に合わず、嫌いでかかわりたくないから。(40代・女性)
・妻から無視された。(20代・男性)
・妊娠がわかり、家を建てようと動き出した直後、妻の借金が発覚。(30代・男性)
・専業主婦としての体をなしていない。そのうえ財布の管理だけはしたがり小遣い制の強要、一馬力で働いていることに関して感謝の気持ちもない。(30代・男性)
・実母が家に来て料理を作って置いていったが、妻がそれに手をつけなかった。(40代・男性)