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社内の雰囲気も業績もアップ!対人トラブルが解決する非暴力コミュニケーション「NVC」

2024.06.01

毎朝5分の「共感タイム」でビジネスが好転

ビジネスシーンでは感情より論理が求められる印象があるが、NVCを取り入れて、一人ひとりの感情を大切に扱うようにした結果、パフォーマンスが向上した例は多数あるという。

たとえば、kokoさんのワークショップに参加した中小企業のCEOは、毎日の朝礼時に5分間の「共感タイム」を設けることにした。これは会議の場づくりのために行う「チェックイン」と似たようなもので、各自が「今日は息子の誕生日なんです」「昨日から飼い犬の体調が悪くて」など、ひとりの人間として今の気持ちを語り、他の人はただじっくり聞いて共感する、というもの。この企業では「共感タイム」を設けて以降、社員同士の思いやりや信頼が深まり、社内の雰囲気も業績もよくなったそう。

ここでひとつ覚えておきたいのは、共感は「同感」とは異なるということ。共感とは相手が感じていることに寄り添うことなので、たとえ相手の話に同意や同感はできなくても、共感することは可能なのだ。自分とは違う考えや意見をもっている人のことも「自分にはよくわからない。でも、あなたがそう思っているということは受け入れる」といったふうに共感することで、相手とより深くつながることができる。

「上司と部下の仲がうまくいかないのは、共感が足りていないから。相手に共感することは、相手を尊重するということです。すると『自分は大切にされているんだな』という喜びが芽生え、自己肯定感が高まり、素質や才能をどんどん発揮できるようになっていきます」(kokoさん)

今の時代は共感こそ、ビジネスパーソン、とりわけ上の立場にいる人にとって必要なスキルと言えるかもしれない。仕事の人間関係をスムーズにしたい人やビジネスで結果を出したい人は、まずは「自分につながる練習」と、部内やチーム内での「共感タイム」にトライしてみてはいかがだろうか。

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著者 koko(丹羽順子)氏 プロフィール

1973年、東京生まれ。NVC(非暴力コミュニケーション)、瞑想、ブレスワーク、セクシャリティーのガイド。2017年、アメリカ最大のNVCの団体、BayNVC主宰の年間リーダーシップ・プログラムを修了。対面とオンラインでNVC講座を開催している。ヨガとサーフィンを愛し、平和と自然あふれる環境先進国家コスタリカ共和国と日本の二拠点生活中。著書に『「小さいことは美しい」~シンプルな暮らし実践法』(扶桑社)など。

取材・文/志村香織 撮影/五十嵐美弥

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