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断食なのに食べてもOK!?サンスターが展開する常識を覆す食べる画期的なファスティング「FMD」とは?

2024.05.31

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

食べない常識を覆す“食べるファスティング”

サンスターは、食べてもファスティング(断食)状態を維持できる健康メソッド「FMD(Fasting Mimicking Diet=疑似ファスティング)を考案した、アメリカを中心に事業を展開するL-Nutra Inc.(以下、L-Nutra社)と技術提携を結び、FMDに基づく事業展開を始動した。

FMD(疑似ファスティング)の事業に取り組みについて、サンスター ライフケアイノベーション事業部の(下記画像左から)小宮亮祐、西銘志帆、仁神史生の三氏に話を聞いた。

〇食べてもファスティング状態を維持できる「FMD=疑似ファスティング」とは?

南カリフォルニア大学教授・Valter Longo(ヴォルター・ロンゴ)氏が創業した米国のL-Nutra社は、食べることで健康長寿の延伸を目指し、体内の細胞再生や健全な代謝機能をサポートする事業を展開している。同社が提唱しているのがFMD=疑似ファスティングだ。

ロンゴ教授は老化をテーマにした研究を進め、老化は多くの生活習慣病やQOLの低下を引き起こすことから、食事や栄養の摂り方が老化のメカニズムに大きな影響を与えると考えた。

健康な体を維持させるには食べることが重要だが、食べ過ぎると逆に老化に向かってしまい、双方のコントロールの難しさが課題としてあった。

その課題に対し、ロンゴ教授が着目したのがファスティング(断食)。一定期間のファスティングが細胞の老化を遅らせるメカニズム明らかにしたロンゴ氏はL-Nutra社を立ち上げ、食べてもファスティングができる栄養素、メソッドを研究、製品を開発。

空腹感、筋肉の減少といったデメリットを緩和して、ファスティング効果の“いいとこ取り”ができる、従来のファスティングとは異なるFMDという新しい概念を考案。食べても過剰な老化を進ませない食べ方、栄養素を組み合わせたものがFMD=疑似ファスティングだ。

体内には、エネルギー代謝や細胞の再生を制御するスイッチのような重要因子があり、摂取する栄養成分によって、これらのスイッチのON/OFFがコントロールされる。

通常の食事だけだと、老化や生活習慣病の関連する体内の重要因子のスイッチがONになってしまう状態だが、ファスティングを行えば、このスイッチがOFFの状態になる。

ファスティング時には血糖値が上がらないことでインスリンの分泌が抑えられ、糖ではなく脂肪を燃焼するようになり、脂肪分解によって糖に代わるエネルギー源として働く。

スイッチへの働きかけを通して、老化に関連する体内の指標である炎症や酸化ダメージを軽減、細胞の再生力を高めるとともに、生活習慣病リスクの低下につながることが研究で示唆されている。

従来の水だけのファスティングでは、「食べられないことが不満」「気軽にできない」「生活が阻害される」など、実施が難しい、続けられないというケースも多い。

サンスターの調査では、ファスティングを認知していても、実施経験や定期的な実施をしている人は少数であることがわかった。

南カリフォルニア大学とL-Nutra 社は、炭水化物(C)とタンパク質(P)を最低限に抑え、脂質(F)が豊富である特別な栄養バランスを守って食事を摂ることで、ファスティング時に起こる生体反応や生理機能が、食物を食べながらでも再現できることを解明。サンスターではこの特別な栄養バランスをファスティングPFCと呼んでいる。

FMDは断食中でもファスティングPFCならば、食べてもスイッチをOFFに保つことができ、安全で実用的な疑似ファスティングとして、美容や健康に繋がる習慣として可能にした。

〇疑似ファスティングの実践

ファスティングには様々な実践法があるが、L-Nutra社と提携しているサンスターが勧めているのが、1日のうち16時間断食をする「16時間ファスティング」。

食事を摂らない16時間以外の8時間は好きなものを食べても良い。またファスティング時間内でも、ファスティングPFCの食べ物、ファスティングPFCを阻害しない無糖のコーヒー、紅茶、水といった飲みものの摂取もOK。

ファスティング実施時間は、個々のライフスタイルに合わせて自由に選べるが、サンスターでは「朝ファス」「夜ファス」の2種類のスタイルを提案。朝ファスの場合は22時~翌14時までがファスティングで、朝食を「ファスティング状態を維持できる栄養バランスの食事」に置き換え、14時以降は自由に食事。夜ファスは16時~翌8時までファスティングで、夕食を同様の食べ物に置き換え、8時以降は自由に食事というパターン。

食事をすることができない16時間の間にファスティングPFCを守った食事を摂取することで、水のみ摂取するファスティングの際と同様に、脂肪を分解し糖の代わりにエネルギー源として使用することが、ヒトでの研究で報告されている。

ファスティングPFCを考える場合、摂取する脂質や炭水化物の質にもこだわることが重要で、脂質はナッツ類などから構成し、炭水化物は豊富な食物繊維を含むことが望ましいと考えられており、プラントベースの原料であることが良いとされている。

L-Nutra社の研究や技術と連携し、サンスターが日本人の味覚に合うように開発した「カラダにおいしいファスティング」はファスティングPFCに基づいた疑似ファスティング用のバー。

ナッツを主体にはちみつでほのかな甘さをつけ、砂糖、小麦粉は不使用 。豊富な植物由来の脂質によりファスティングPFCを実現している。食物繊維が豊富で、ナッツの歯ごたえにより満足感も得られる(※1日の摂取基準カロリーが超えないよう注意)。

「カラダにおいしいファスティング(カカオ&ナッツ味/ハニー&アーモンド味)は、1本30g・275円。2種×6本=12本入り、各種12本入りは3564円。サンスター通信販売で取扱い。

【AJの読み】食べられないつらさを解消した画期的な疑似ファスティング

一般にはオーラルケアの印象が強いサンスターだが、40年以上前から食品事業を展開。従業員向けの福利厚生施設からスタートし、その後事業として発展した「健康道場」では、健康食品の開発・販売、健康プログラムの提案を行っている。断食(ファスティング)から着想したプログラムにも盛り込まれていた経緯もあり、2021年にファスティング事業の構想を開始。

ファスティングに興味があるのは美容に関心の高い女性が多いと思われがちだが、健康的な印象を与えたい、筋トレなどで体型を維持したいと考える男性のビジネス世代に関心もあるという。

FMD=疑似ファスティングの大きなメリットは、ファスティングへのハードルが大幅に下がる自由度にある。16時間ファスティングの時間を調整して、食事会や飲み会に参加してもOK。推しのイベント前や夏に向けてベストな状態にしたいという目的で、週2回だったファスティングを週3回にするなど、臨機応変にスケジュールを決められるので取り組みやすい。

普段の生活に合わせたファスティングなので、思い立ったら「今日ファスティングしてみよう」という感覚で、従来のファスティングのイメージを大きく覆す。食べられないというファスティングのつらさを解消したFMD=疑似ファスティングは、新しいファスティングとして、健康・美容の観点からも今後注目されそうだ。

取材・文/阿部純子

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