ネコ型配膳ロボット「BellaBot」の製造・販売を手がけるPudu Robotics Japanから、同社初の工場用ロボット「PUDU T300」が発表された。同モデルは中国や欧米など、グローバル市場においてはすでに販売が開始されており、2024年7月からの出荷が予定されている。日本での販売開始時期は現在調整中。
「PUDU T300」の主な特徴
■卓越した操作性
「PUDU T300」は、60cmの狭いスペースを移動し、2cmの敷居と3.5cmの側溝を越える能力を備えている。そのため、生産ライン間を簡単に往復でき、確実に供給を行なうことができる。
■高度なナビゲーションと展開
「PUDU T300」は、レーザーSLAM(=Simultaneous Localization and Mapping)とビジュアルSLAMの融合により、マッピング設定が容易。また、天井高が最大30mの環境に適切に適応する。
さらに、地図をリアルタイムで更新することで、一貫した信頼性の高いナビゲーションを実現。最大20万平方mの空間でも動作が可能だという。
■IoT機能
「PUDU T300」は、自己構成ネットワークにより、アプリを介した電話操作や生産ラインからの資材リクエストに対応。ゲートへの安全なアクセス、エレベーターの自動昇降にも対応する。
また、システムの統合を簡単に行なうためのソフトウェアAPIインターフェースも提供される。
■マルチモーダルインタラクション
高輝度の操作表示灯と交通信号灯のデザインにより、ロボットの位置と走行進路が明確に表示される。
また、従業員の意向や設備に応じてカスタマイズ可能なボタン、リマインダーとしてのアラート音機能も備えている。
「PUDU T300」の作業イメージ
■効率的な充電
「PUDU T300」は、自動再充電と迅速なバッテリー交換機能を備えており、24時間365日の連続稼働が可能だ。これにより、さまざまな顧客からの需要に対応することができる。
■安全性への準拠
「PUDU T300」には、無人搬送車や無人搬送システムに適用される国際安全規格「ISO3691-4」に準拠しており、LIDAR、深度カメラ、衝突防止エッジ、安全な操作のための緊急停止ボタンを備えている。
「PUDU T300」の主な仕様
関連情報
https://www.pudurobotics.com/jp
構成/清水眞希