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「銅メダリスト」より「銀メダリスト」のほうが幸福度は低い?

2024.05.30

銀メダリストの〝歯痒さ〟は仕事面にも当てはまるのだろうか。いわば〝次点〟の地位にいる中堅キャリアの男性はその上位や下位の男性よりも生活の満足度が低いことが最近の研究で示されている。彼らは「悲惨な中間層」であるというのだ。

中程度の地位の仕事に就いている男性が最も不幸

気づけばもうすぐパリ五輪が開催されるのだが、興味深いことに表彰台のメダリストを観察すると、3人の中で概して銀メダリストが最も嬉しくなさそうであることが以前の研究で報告されている。

金メダリストが嬉しそうなのは言うまでもないことだが、それに匹敵する喜びをあらわしているのは銅メダリストであり、銀メダリストは3人の中で最も幸福度が低そうなのである。

これは「銀メダリスト効果(Silver Medallist effect)」と呼ばれ、〝次点〟の地位にいる者が主観的な幸福度が最も低くなる現象として説明されている。

そしてこれはアスリートだけでなく働く人々にも適用される可能性が最近の研究で示唆されている。中程度の地位にある仕事に就いている男性は、人生の満足度が最も低いというのである。

英ケント大学をはじめとする研究チームが2022年11月に「Journal of Economic Behavior & Organization」で発表した研究では、中程度の地位の仕事に就いている男性は、低地位または高地位の仕事に就いている男性に比べると著しく自分の人生に満足していないことが報告されている。そしてこれらの男性を「悲惨な中間層(miserable middle)」と定義したのだ。

研究チームはイギリス全土の1万3500人の勤労男性を対象に、20年間に及ぶ追跡調査を実施した。

参加者は自分の人生の満足度を1(最低)から7(最高)のスケールで評価するよう求められた一方、個々の職業上のステータスが測定された。

その結果、中程度の地位の仕事に就いている男性が最も不幸であることが浮き彫りになったのだ。平凡な仕事に就いている中間層の男性が最も不幸であり、そうした男性にとって職業の流動性が人生の満足度の鍵であることが研究で指摘されている。

低い地位から中程度の地位の仕事に移ることができた者は往々にして上の地位に上がれないことに不満を感じながら仕事を続けることになる。一方、常に低い地位の役割に就いてきた男性はこのようなフラストレーションを経験しないで済むのだ。

はたから見れば安定した仕事に就き充実したキャリアを送っているように見える中間層の男性だが、主観的にはなかなか〝歯痒い〟思いをしていることが明らかになったといえるだろう。そしてこの現象は男性にのみ見られ、働く女性にはあまり当てはまらないこともわかったのだ。「男はつらいよ」というフレーズは今なお一部では真実だったということになるだろうか。

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