映画を選ぶとき、好きな映画監督の名前をみて決めることもあると思う。では、海外の映画監督で特に人気を集めている人はだれなのだろうか。
KIQ REPORTでは2024年3月11日(月)~18日(月)に、全国15歳~69歳の男女779人の映画ファン(半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人)を対象に「好きな海外の映画監督」について調査を実施したので、結果をお伝えしよう。
映画ファンが選ぶ好きな海外の映画監督1位は誰もが知るあの巨匠!
今回、圧倒的大差をつけてダントツ1位に輝いたのはスティーヴン・スピルバーグ監督で、性年代別、映画鑑賞頻度別の全ての区分で“圧勝”であった
これまで『ジョーズ』(1975)、『E.T』(1982)、『インディ・ジョーンズ』シリーズ(1981〜)など、時代を超えて語り継がれる数々の名作を生み出してきたスピルバーグ監督。
デビューしてから今日までコンスタントに映画が公開されていることに加え、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)、『フェイブルマンズ』(2022)など近年の作品でもほぼ毎回賞レースに絡んで大きな話題となっていることで、老若男女問わず票を獲得することに繋がったようだ。
ここまでの圧倒的な人気となると、今後、スピルバーグ監督に次ぐ新たな監督の登場も注目される。
2位は、『パルプ・フィクション』(1994)、『キル・ビル』シリーズ(2003~)を手がけた、クエンティン・タランティーノ監督。
30代以上から多くの票を獲得し、やはり作家性の強さからか、映画鑑賞頻度の高いヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)から多くの支持を得ていた。
また、タランティーノ監督といえば、バイオレンスな作品の多い印象だが、意外にも女性からも人気を得ている。
かねてより、長編映画を10本撮ったら引退することを宣伝しているタランティーノ監督だが、10本目となる最新作は2025年に公開予定なので、公開時には大きな話題となりそうだ。
2位と僅差で3位になったのは、現在公開中の『オッペンハイマー』で、第96回アカデミー賞で作品賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督。
過去の代表作は『メメント』(2000)『ダークナイト』(2008)『インセプション』(2010)などで、30〜50代の男性から多くの票を獲得。
4位のジョージ・ルーカス監督は、やはり『スター・ウォーズ』シリーズ(1977〜)の世代である40代以上の男性から高く支持されていた。
また、今回は男女の結果で違いが見受けられたことも特徴的なので、それぞれのTOP5をお伝えしよう。
映画館でよくみるジャンルのなかで、男性より女性の方がヒューマンドラマを好む傾向があることから、『硫黄島からの手紙』(2006)や『チェンジリング』(2008)など、心を震わす人間描写に長けているクリント・イーストウッド監督が女性ランキングの3位にランクインしていた。
一方で、男性ランキングでは、『2001年宇宙の旅』(1971)や『時計じかけのオレンジ』(1971)といった名作SF映画で知られるスタンリー・キューブリック監督が5位にランクイン。
3、40代の映画ヘビーファンから多くの票を獲得しており、いまだにシネフィルに人気な監督であることがわかった。
調査概要
調査時期:2024年3月11日(月)~18日(月)
調査手法 :インターネット調査 ※自由回答(FastAsk利用)
調査対象:計779人(15~69歳の男女)
調査定義:ヘビー層:月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/ライト層:半年に1~3本程度劇場で映画鑑賞する人)
(C) 2024 KITT All Rights Reserved.
構成/Ara