梅澤流〝サいこう〟の作り方
日本全国、世界を見ると色々な入浴方法があり、サウナにはそれぞれの楽しみ方があると改めて思いますが、私の好きな入り方を少しここで紹介します。サウナルーティーンです。
ととのいの作り方は人それぞれ……
①水分補給
サウナに入るには何より重要。まず、脱衣所でスポーツドリンクと栄養ドリンクを混ぜたスペシャルドリンクを作り、喉を潤します。
②下茹で
シャワーを浴びて、髪や身体を洗ってから、ゆっくりとお湯に浸かります。これをサウナに入る前のウォーミングアップの時間、心と身体をほぐす、下茹でと呼んでいます。
③水通し
さらにサウナ前にサッと水風呂に入ります。体を先に冷やすことで、後々「ととのい」やすくなるオススメの裏ワザです。
④サウナ
下茹でと水通しを済ませ、汗をかく準備が整ったら、いざサウナへ。ようやくですね。
入る時間は、その日の体調によって変えています。サウナ内は上の方が温度は高い為、しっかり汗をかきたければ上の段に座ることをオススメします。頭にはタオルを巻いてしっかりダメージをケア。
⑤水風呂
サウナで汗をかいたらシャワーで流し、いざ水風呂へ!
この水風呂がたまらないご褒美…メインは水風呂なんですよね。苦手なんだよなぁと思っていた7年前まではなんと勿体ないことか。
じっとしていると徐々に冷たさに慣れて気持ち良くなるのですが、最近は敢えて水風呂の中でパタパタ動くことで冷たさを増加させるストロングスタイルに。
⑥外干し
さて、いよいよ愉悦の時間。
水風呂で引き締まった心と身体を解放する外気浴。まるで洗濯物のように、思うがままに風に吹かれ、身体についた水を乾かすことから、私は外干しと呼んでいます。この外干しこそ、最も幸せが訪れる、いわゆる「ととのう」時間です。
この①〜⑥の行程をゆっくりと3、4セット繰り返して、最後に熱いお湯と水風呂に交互に入る交替浴を3回して締めるのが、〝サいこう〟の入り方。
例えば、下茹でがなければサウナで思うように汗が出ず、水通しをしなければ、外気浴でととのうまでに時間がかかります。
このベストスタイルを見つけるまでに7年かかりました。
ちなみに、サウナの中では何も考えない人も多いと聞きますが、私はずっと何かを考えています。
リラックスした状態で、意外な妙案が浮かんだり、ひらめきが降りてきたりすることがあるからです。今年の箱根駅伝実況前日にもしっかりとととのっていました。
ズムサタは年51本、サウナは年139回――それがアナウンサー梅澤廉
ここまで、サウナに興味のない方は、何を言っているんだと思われたかもしれません(笑)
ただ、サウナって沢山の幸せがあるんです…。
私の様に、色々な場所へ旅行にいく目的となること。
有名なサウナがあるからそこに行こう、という計画の立て方が増え、行動力が高まりました!
そして、心の距離が縮まること。
昨年度『深層ニュース』を担当していた時は、MCの右松健太さんとオンエア後によくサウナに行っていました。仕事中は中々喋る時間がなくても、先輩や同僚とサウナ施設でたわいもない話をすると、その後の仕事が楽しくなりました!
さらに、自分自身と会話できること。
サウナ室内は「黙浴スタイル」。
つい、移動中や家の中でも、何かをしている事、スマホをいじることが多い中、サウナ室の中だけは何もできません。
この何もできない時間こそ、私の非常に大切な時間。
他の誰でもない、自分との会話で気が付き、本当はこんな思いを持っていたのかと、ハッとすることも多々あります。
ある人が話していました。
「もしサウナから出た後、悩み事がまだあったのなら、それは本当の悩みだ」と…
それくらい、悩みも吹き飛ばしてくれるものなんですね。
ちなみに、2023年のとある数字、
年51本。
これは去年ズムサタ(「ズームイン!!サタデー」毎週土曜あさ5時30分~8時放送、一部地域除く)オンエアの数。
年139回。
これは去年サウナに入った数。
吹き飛ばす悩みが無くなるほど通っていました(笑)
アナウンサーという仕事柄、出張も多いのですが、出張先のホテルにサウナが付いていると、それだけでウキウキしてしまいます。出張が続くと気付けば朝も夜も…週8でサウナに入っていた時もありました。笑
この記事を読んでくださった1人でも多くの方と、いつか、どこかのサウナで会えることを願っています。
とある東京のサウナより、愛を込めて。
取材・文/梅澤廉