LINEヤフーが提供する「ヤフー・データソリューション」は、同社の多様なサービスから得られる行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス。
この「ヤフー・データソリューション」が、現在話題となっている「生ドーナツ」のヒットを2022年12月に予測していた(※)ことに関連して、スイーツやお菓子に関する検索動向を分析したレポート「『生ドーナツ』を検索しているユーザーが次に興味を持っているスイーツとは?」を公開。
※AIが予測した来年ヒットする商品はコレ!?「商品トレンドマップ」が算出した2023年流行る10アイテムとは
https://ds.yahoo.co.jp/report/20221222.html
このレポートは、「ヤフー・データソリューション」が提供するデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」を活用して、「生ドーナツ」を検索しているユーザーが検索しているスイーツや、これからヒットとなりそうなスイーツやおやつを分析したものだ。
本稿では、同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
「生ドーナツ」の検索推移は2024年4月に爆増。検索ユーザーが検索しているキーワードは?
今話題のスイーツ「生ドーナツ」の検索推移を確認したところ、ブームの火付け役といわれる専門店『I’m donut ?』 が、中目黒に1号店をオープンした2022年3月ごろから少しずつ検索され始めている。
その後、検索数が継続的に上昇。今年の4月に一気に急上昇したことがわかる。
また、「生ドーナツ」と検索した人の検索動向を見たところ、「アイムドーナツ」や「ストラスブール」「アマムダコタン」「ユニドーナツ」などのドーナツ専門店や、地名と「生ドーナツ」を掛け合わせて商品をリサーチしている様子が確認できた。
それらキーワード群の中から「ヤフー・データソリューション」が注目したキーワードをピックアップしてみた。
■韓国発の新感覚パリパリスイーツ「クルンジ」
「クルンジ」は韓国発のスイーツ。クロワッサンを叩いて伸ばしたような見た目と、サクサクパリパリとした食感がSNSで話題となっており、専門店や輸入食品店などで購入できる。「生ドーナツ」を調べた約2か月後に調べるユーザーが多く見られた。
■一度にいろんなパンと出合える「パンフェス」
「パンフェス」とは、全国各地で催される、一度にさまざまなパンを見たり購入したりできる祭典の総称。「生ドーナツ」を検索する前にも後にも調べられている傾向があった。
「生ドーナツ」検索ユーザーが調べているキーワード群には、「パンフェス」のほかにも「伸びるクロワッサン」や「デニッシュ食パン」などパン関連のキーワードが多数確認できた。「生ドーナツ」を調べているユーザーがパンにも興味を持っていることがわかる。
AIと検索ビッグデータで導く次のヒットスイーツは?
■新感覚おやつ「皮がむけるグミ」
ヒットの兆候があるとして「DS.INSIGHT」が捉えたキーワードの一つが「皮がむけるグミ」だ。「水グミ」「地球グミ」などさまざまなグミが話題だが、グミなのに皮をむいて食べる商品がいくつか発売されており、SNSから話題になっているようだ。
「やってみたい」と思わせる体験設計が次のヒットにつながるか注目だ。
■韓国人気で再燃!家でも作れる「グリークヨーグルト」
「グリークヨーグルト」は、水を切ることで濃縮させた通常より固めの食感のヨーグルト。日本では「カスピ海ヨーグルト」「ギリシャヨーグルト」などの名称で以前から販売されていたが、韓国で人気が出たことをきっかけに再度話題になっている。
市販のヨーグルトをキッチンペーパーなどで水切りすることで自宅でも簡単に作れることが関連してか、「DS.INSIGHT Trend」でピックアップされたのは「グリークヨーグルト 作り方」というキーワードだった。
誰でも手作りできる手軽さから次なるヒットとなるか?
■まだまだ伸びている「アサイーボウル」
「アサイーボウル」は、依然として検索の勢いが続いている。「DS.INSIGHT Trend」では「アサイー 冷凍」や「アサイーボウルとは」といったキーワードも確認でき、常備したいニーズの可能性やどのような食べ物なのかを知ろうとするユーザーの様子が推察できる。
構成/清水眞希