ペットも人間も高齢化が進む昨今では、高齢者による多頭飼育崩壊も問題となっている。最近では、賃貸マンションだけでなく高齢者施設でもペットが飼える施設や高齢者向けの訪問ペットケアサービスなど、ペットを飼っている高齢者にむけたサポートも増えている。
そんな中でTYLは、ペットを飼っている60代以上の高齢者478名に対し「高齢者のペット飼育に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
高齢者に人気のペットは1位が犬45.8%、2位が猫41.2%と圧倒的多数
ペットを飼っている高齢者478名に対し「現在、ご自宅で飼っているペットを教えてください」と質問したところ、1位が犬(45.8%)、2位が猫(41.2%)と、犬猫が圧倒的人気で、そのほか3位が熱帯魚(8.4%)、4位が鳥(7.9%)、5位がカメ(5.2%)という結果となった。そのほかの回答では、フェレットやヘビ、カエル、またヤドカリと回答した人もいた。
3割以上が「家族のすすめ」でペットを飼い始めたと回答
ペットを飼っている高齢者478名に対し「ペットを飼うことになったきっかけを教えてください」と質問したところ、3割以上が「家族のすすめ」(32.4%)と回答した。そのほか、2位「ペットショップで見かけた」(21.8%)、3位「他で飼えなくなったペットを譲り受けた」(15.1%)などの回答もあった。きっかけはさまざまだが、家族のすすめでペットを飼う高齢者が多いという傾向が見られた。
8割以上の高齢者が、ペットを飼ってよかったこととして「癒される」と回答
ペットを飼っている高齢者478名に対し「ペットを飼ってよかったことを教えてください」と質問したところ、8割以上の人が「癒される」(81.2%)と回答した。そのほか「家族や友人とのコミュニケーションが増えた」(35.4%)、「寂しさを感じない」(32.0%)など精神面でのメリットに関する回答も多くあった。また、4人に1人は「散歩を含む外出の機会が増えた」(25.1%)と答えたことから、健康への寄与も見られる。