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楽観的な人のことを、羨ましいと感じたことはないだろうか。あるいは、楽観的すぎる人のことを、嫌いと感じたことがある人もいるかもしれない。
繊細・生きづらさなどのテーマが注目される昨今。本記事では、それらとは対照的ともいえる、楽観的の意味や性格的な特徴などを解説する。
楽観的とは
楽観的の正しい意味をご存じだろうか。もしかしたら、ポジティブと混同している人もいるかもしれない。ここでは、楽観的の意味、ポジティブとの違い、英語表現を解説する。
■楽観的の意味
物事をうまくいくと考えて心配しないこと、気楽に考えることを、楽観的という。
「楽観」の言葉自体に「物事の先行きを前向きに考えて心配しないこと・気楽に考えること」の意味が含まれる。これに、「~な性質を持ったもの」などを意味する「的」を組み合わせたのが「楽観的」だ。なお、対義語には「悲観的」がある。
■楽観的とポジティブの違い
ポジティブは、楽観的の類義語として使っても問題はない。しかし厳密には意味が少し異なる。
ポジティブとは、物事に対して積極的であるさまのことを指す。このことから、楽観的とポジティブには、積極的な様子を表しているのか、前向き・気楽に考える心理的な性質を表しているのかに違いがあると言えるだろう。
■楽観的の英語表現と例文
楽観的は英語で「optimistic(オプティミスティック)」と表現できる。例文をいくつか挙げてみよう。
【例文】
I envy those who are optimistic, because I always think pessimistically.
(私はいつも悲観的に考えてしまうから、楽観的な人が羨ましいよ)
I need to know how to be optimistic.
(どうすれば楽観的になれるのかを知りたい)
「optimistic」は「楽観的」と直訳できるが、その他には「upbeat(アップビート)」や「hopeful(ホープフル)」などで表現することも可能だ。
upbeatには「明るい・陽気な・楽観的な」などの意味が、hopefulには「希望に満ちた」などの意味があるが、楽観的なニュアンスを持たせることもできる。
なお、「positive(ポジティブ)」も似た表現だが、やはり「積極的な」の意味になることから、伝えたいニュアンスによって使い分けると良いだろう。
楽観的の言い換え表現
楽観的を言い換えたい場合、以下のような言葉で代用が可能だ。
・プラス思考
・ポジティブ
・前向き
それぞれの意味は以下の通り。
プラス思考
きっと何事もうまくいく、何とかなると良い方向に考えること。特に、悪い状況下でも前向きに考えられることを指す。
ポジティブ
物事に対して積極的であること。
前向き
物事に対する考え方が積極的、発展的であること。
楽観的な人の特徴
ここでは、楽観的な人の性格の特徴をいくつか挙げていく。少しでも楽観的に考えられるようになりたいと思う人のヒントになるかもしれない。
■素直で感情的になりにくい
楽観的な人は、人の言動を前向きに捉えられる傾向にある。このため、人によっては少し気になるような言葉を言われても、ひどく悲しんだり、感情的になったりすることは少ない。
■失敗を成功の糧にする
失敗をしても長く引きずらないのも、楽観的な人の特徴といえる。失敗を学びや経験と捉え、成功の糧として役立てられるケースが多い。
■前向きに今を楽しんでいる
楽観的な人は、将来に対して必要以上に心配しない。「何とかなるだろう」「何とか良い方向にいくだろう」と考え、今を楽しむことに集中できる。
楽観的に考える方法は?
物事を楽観的に考える方法を模索している人は少なくない。ここでは、楽観的になる方法のヒントをいくつか紹介しよう。
■物事をシンプルに考える
「楽観的になりたい」と悩む人の中には、物事についてあれこれと考え込んだり、頭の中で議論を繰り返したりする人も多いのではないだろうか。
例えば納期当日にプロジェクトが完了し、目標を達成できたとしよう。楽観的でない人は「納期に余裕がなかった」「次のプロジェクトもうまく完了できるだろうか」と、反省や不安な気持ちが大きくなってしまう。
このようなときは、まずはシンプルに納期に間に合ったこと、目標を達成できたことを喜ぶべきだろう。反省点について考え込むよりも、次に活かすことに集中しよう。
■些細な成功や幸せに着目する
目の前の些細な成功や幸せに気がつけるようになると、物事を前向きに捉えやすくなる。1日の中で「できたこと」や「良かったこと」をすぐに挙げられるように考え方を癖付けると、楽観的な思考に近づけるだろう。
楽観的でない人は「できなかったこと」「気になったこと」などについて、くよくよと考えてしまう。楽観的な人は、それらよりも前向きなことを考えている時間の方が長いのだ。
■他人と比べすぎない
楽観的な人は、他人と比べた結果をパワーに変えられることも多い。しかし楽観的でなければ、他人と比べるほど落ち込んだり、パワーを失ったりしてしまう。
他人と比べた結果をパワーに変えられないと自覚している人は、「他人は他人」と割り切ることも難しいと予想される。まずは、他人と比べすぎないことから始めてみよう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部