NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所から、小中学生の通学時の負担に関する調査レポートが発表されたので、同研究所のリリースを元に、その概要をお伝えする。
4割強の小中学生が毎日タブレットまたはノートパソコンを家庭に持ち帰っている
<図1. 【小中学生】 タブレット・ノートパソコンを家に持ち帰っている頻度>
GIGAスクール構想が定着する中で、貸与されたタブレット・ノートパソコンは家庭での利用も増えてきている。
図1は、どのくらいの頻度で家に持ち帰っているかを示したもの。4割強が毎日持ち帰っている一方で、約2割は全く持って帰っていない状況であることがわかる。学校により、かなり差があるようだ。
■半数以上の小中学生は「タブレット・ノートパソコンが重く通学が大変になった」
<図2. 【小中学生】タブレット・ノートパソコンが重く通学時に大変になったと感じているか>
※学校から貸与されたタブレット・ノートパソコンを家庭に持ち帰っている人が対象
図1でタブレット・ノートパソコンを家庭に持ち帰っている小中学生を対象に「タブレット・ノートパソコンが重く通学が大変になったか」を聞いた。
その結果、小学生高学年の6割強、中学生の半数以上が、「大変なった」と回答した。
<図3. 【小中学生】タブレット・ノートパソコンが重く通学時に大変になったと感じているか(持ち帰る頻度別)>
※学校から貸与されたタブレット・ノートパソコンを家庭に持ち帰っている人が対象
GIGAスクール構想が本格始動し、学校から貸与されたタブレットを宿題等家で活用する機会も増えてきた。
その分、通学時の負担軽減のため、教科書を学校に置いたままにする小中学校もある。またランドセルに代えて、軽いリュック等にする学校も出てきた。
小中学生の通学時の負担は大きな課題であり、同研究所では「今後もどのように変化していくか、調査を継続していきます」とコメントしている。
調査概要
調査名/2023年親と子の調査
調査方法/訪問留置調査
調査対象/関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数/600
サンプリング/QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
調査時期/2023年11月
関連情報
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/
構成/清水眞希