官能評価結果について:料理研究家・もあいかすみ氏コメント
今回の調査で判明した「ほんだし」、「コンソメ」、「丸鶏がらスープ」の特徴には、初心者でも手軽に料理を美味しくするために必要な要素が詰まっていると思います。
まずは、目分量や感覚で入れても味付けに失敗しにくいという点ですが、料理の味付けで失敗する場合、多く入れ過ぎてしまうケースが多いかと思います。
塩を大量に入れた場合、味のバランスや統一感が悪くなりますが、「ほんだし」、「コンソメ」、「丸鶏がらスープ」の場合は、多く入れてしまっても適量とほとんど変わらないという結果となり、料理初心者の方にも嬉しい発見ですね。
さらに、調理法を問わずどんな料理にも溶け込みやすいという点もポイントです。
野菜炒めのお悩みNO.1とも言える野菜の水っぽさですが、水分量は食材に与える影響が大きいので、「ほんだし」、「コンソメ」、「丸鶏がらスープ」が液体でなく顆粒だしという点が強みになったのでしょう。汁物のイメージが強い同商品ですが、炒め物にも使えるので料理の幅が広がります。
味覚の観点からは、自らの味を主張し過ぎず素材の味や香りを引き立てることも調味料の重要なポイントであり、まさに料理の基本とも言えます。今回の結果では、和風液体だしより「ほんだし」の方が自らの味を主張し過ぎず、素材の香りやうま味を引き立てていることがわかります。
また、「ほんだし」を使ったうどんの方がホッと落ち着くという結果にも注目です。「ほんだし」は香り・コク・味わい、それぞれに優れた3種のかつお節を使用しているので、様々な料理に使ってみたいですね。
ふだんは特に目立つことのない「ほんだし」、「コンソメ」、「丸鶏がらスープ」ですが、今回の調査結果から、実は素材の味を引き立てる、料理に必要不可欠な存在ということがわかりました。華やかな流行の調味料とは異なる、重要な料理の影の主役とも言えますね。
■初心者が料理でつまずきやすいポイント
料理の失敗は基本的に「塩分の濃さ」と「火加減」によるものです。塩分を濃くし過ぎてしまうと、塩辛くて食べられない料理となってしまいますが、うま味は濃くしても問題ありません。
うま味を活かすと塩分の量が少なくても満足感のある味わいになるので、料理初心者の方はうま味を上手に活用することで失敗が減らせると思います。
■何を入れればよいか迷ったときの調味料
味覚は、甘味、塩味、酸味、うま味、苦味の5つから構成されています。量をたくさん入れても失敗しにくいのは、うま味ですので、「ほんだし」、「コンソメ」「丸鶏がらスープ」などの風味調味料を活用することをおすすめします。
料理研究家・管理栄養士 もあいかすみ氏
栄養系の大学を卒業後、食品メーカーに就職。全国チェーンのレストランや量販店など、幅広い業態のメニュー開発を手がける。後、食品領域の広告プランナーとして勤務。忙しく働きながら自炊してきた経験と、管理栄養士の資格を生かして、料理家研究家として独立。Instagramで紹介している“働く人の為の簡単時短レシピ”が大好評!Instagramフォロワー数100万人。
調査概要
調査期間:2023年11月28日~2023年12月12日
調査方法:株式会社味香り戦略研究所検査員による官能評価
調査内容:「ほんだし」、「コンソメ」、「丸鶏がらスープ」の特性を調査
関連情報
https://www.ajinomoto.co.jp/
構成/Ara