RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器感染症で、高齢者のRSウイルス感染症の治療については対症療法のみ。
高齢者、慢性の基礎疾患(喘息、COPD、心疾患など)のある人、免疫機能が低下している人は、RSウイルス感染症の重症化リスクが高くなり、肺炎、入院、死亡などの重篤な転帰につながる可能性がある(*1,*2,*3,*4)。
また、RSウイルス感染症は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心疾患などの基礎疾患の増悪の原因となることも(*1,*5)。
先進国の60歳以上の成人において、RSウイルスは、毎年47万人以上の入院と約33,000人の院内死亡原因、日本では約63,000人の入院と約4,500人の院内死亡原因であると推定される(*6)。
グラクソ・スミスクライン(GSK)は、全国の60歳以上の男女約6,200名を対象に、RSウイルス感染症と予防の認知について理解することを目的とした「RSウイルス感染症と予防に関する日本人の意識調査」(*7)の結果を発表したので、詳細をお伝えしよう。
Q1: あなたは以下の病気・感染症についてどの程度ご存知ですか。最もあてはまるものを教えてください。
「RSウイルス感染症」という疾患名について、65%の回答者が認知している一方で、疾患についてある程度および詳しく知っていると回答した人の割合は17%であった。
インフルエンザ(95%)や新型コロナウイルス感染症(95%)、肺炎(84%)と比べ、RSウイルス感染症の認知度は低いことがわかる。
Q2: これからの将来、あなたご自身が以下の病気・感染症にかかる可能性はどの程度だと思いますか。最もあてはまるものを教えてください。
RSウイルスの感染をきっかけに、高齢者や喘息、COPD、心疾患などの基礎疾患がある人は肺炎などを起こすこともあるため注意が必要となる(*2,*3,*4,*5)。
本調査より、自分が罹患するかもしれないと思う人は、RSウイルス感染症では16%、インフルエンザ43%、新型コロナウイルス感染症39%、肺炎35%であることが判明。