風力はハンデファン以下だが静音性は高い
現在もデスクトップで稼働中の「Silky Wind Mini」にはハンディファンにない利点が2つある。まず音が静かなことだ。2重反転ファンの弱点に風は強いが音も大きいことがあった。「Silky Wind Mini」は首振りの風量最弱で40cm離れた位置のノイズレベルは平均40.9dBだったのに対して、ハンディファンの「SLKY WIND Mobile 3」は4段階の風量2で平均47.9dBだった。さらに首振り機能があるので常に風が顔に当たり続けないのがメリットだ。2重反転ファンは弱風でも遠くまで届くため、もっと弱くしたいと思うことがあるが、首振りがその要望に応えてくれるのだ。タイマー機能はないが、PCからUSB給電すれば、PCの電源を切ればファンの電源も連動して切れるので便利だ。
風量に関しては50cm離れた位置で1908CFM、強風で7104CFMだった。ハンディファンは同じ位置で2332CFM、最強で7420FCMとなった。ちなみに家庭用扇風機の強風で約2000CFMぐらいになる。ハンディファンは屋外使用が前提なので全体的に風は強め、デスクトップファンの風は弱めになっている。弱めと言っても同じ2重反転ファンとの比較であり、他の小型扇風機と比較すれば充分な風量がある。強風の体感はドライヤーの強風よりは弱く、弱風より強い感じだ。通常のファンと比較して、小型でも風がピンポイントで遠くまで届くのが特徴。今年の猛暑対策として2重反転ファンをデスクトップファンの候補に入れてみてはいかがだろう。
首振り運転中に弱風から強風に切り替えた動画。その駆動音はいかに?
ノイズの周波数帯域を測定してみると100~125Hzが中心で高音は、ほとんど出ていないため耳障りな感じはしなかった
約40cm離れた位置からの等価騒音レベル(Leq)は、弱風で38.7dB、強風で48.8dBだった。静かなオフィスでは気になるかもしれないレベルだ
写真・文/ゴン川野