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電気配線の絶縁・防水に使う「絶縁テープ」。
電気工事のプロが使うイメージから、ホームセンターでしか売ってないだろうと思いきや、一部の100円ショップでも販売されている。今回は、ダイソーにある絶縁テープを紹介しよう。
コスパに優れ使いやすい「ビニールテープ」
「ビニール」は塩化ビニル樹脂のこと。電気を通さない性質から、1946年に3Mが電気絶縁用のビニールテープを発明した。以来、多くのメーカーが多種多様なビニールテープを世に送り出してきた。
ダイソーの「ビニールテープ」もその流れをくむもので、(粘着剤を除けば)素材は混じりけなしの塩化ビニル樹脂。家庭用電源の低圧電気は通さない仕様となっている。包装には「電気絶縁用」としっかり明記されており、電気配線の補修に安心して使える。
色は、灰色、黒、白、赤、黄、透明の6種類。青、黄、緑あるいは白、黒、赤の3色アソートパックもある。
民間自主規格の「内線規程」によれば、テープは「半幅以上重ねて2回以上巻く(4層以上)」とある。ぐるぐる巻きにするので、小さな補修でもそれなりに使うが、本商品はテープ長7mが3巻で110円。家庭で使う分には、コスパは良すぎるくらいだろう。
ちなみに、近所のホームセンターで売っていた「絶縁テープ」(上写真)と比べてみると、幅は19mmでダイソーと同じ。テープ長は10mあって52円。3巻合わせて21mで110円のダイソーと金額的にはそう変わらない。使用感もほぼ同じであった。
■商品詳細
商品名:ビニールテープ
価格:110円
原産国:中国
材質:塩化ビニル樹脂
商品サイズ:5.7cm ×1.9cm ×5.7cm
種類:灰色、黒、白、赤、黄、透明
商品ページ(灰色):https://jp.daisonet.com/products/4550480322889
ホースの穴塞ぎなど多用途に使える「融着テープ」
ダイソーには、「融着テープ」という商品もある。粘着剤は塗られていないが、テープの裏面同士がくっつく性質を利用したもので、「融着」とはいっても融けてしまうわけではない。
主な素材は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)という合成ゴムの1種。電気絶縁性や耐候性に優れているため、屋外での使用もOKだ。パッケージには、電気絶縁のほか「配管・ホースの補修」にも使えるとある。ただし、「ガス管やガスホースの補修には使用しないでください」ともあり、気体漏れをシャットアウトするものではない。
「ビニールテープ」と比較するとかなり厚みがあり、引き伸ばしながら巻く(そうしないとテープ同士の粘着性が生まれない)。また、巻いた後で完全に融着するには約24時間かかる。どちらかといえば玄人向けの商品といえそうだ。
■商品詳細
商品名:融着テープ
価格:110円
原産国:中国
材質:本体:合成ゴム(EPDM)、ポリエチレン、芯材:ポリエチレン
商品サイズ:6.8cm ×1.8cm ×6.8cm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4550480079448
撮影・文/鈴木拓也