夜に走る「ナイトラン」は、ビジネスパーソンに人気が高いアクティビティのひとつだ。最近は気温も上がり、特に夜は走るのにちょうどいい気温である。
今回は月刊誌「ランナーズ」の編集長であり、自身もナイトラン派だと言う行場竹彦氏に「ナイトラン」の魅力やメリット、注意点などについて話を聞いた。
行場竹彦氏
ランナーズ編集長。大学卒業後、新聞社等を経て2014年にアールビーズ入社。高校から長距離走(ランニング)を行っており、2018年100km世界選手権では銀メダル。自身もナイトラン派。1985年生まれ。
夜に走ることのメリットとは
朝ではなく、夜に走る「ナイトラン」。朝に弱い人や、朝に時間が取りにくい人に向いていることは想像がつく。他にはどのようなメリットが考えられるだろうか?
「まず、朝よりも夜の方が体温が高くなっているため、体が動きやすいというメリットがあります。そのため、同じがんばり度で朝よりもたくさん動けます。割と楽に楽しく走れると思います。
また、寝る数時間前に動いて体温を上げることで、寝付きが良くなるという声も聞きます」(以下「」内、行場氏)
他にも、暗い中を走るとスピード感が感じられて、爽快感を得られるなどのメリットもあるとのこと。
ストレス発散にも効果
特にビジネスパーソンは「ナイトラン」に取り組む方が多い。ビジネスにつながるメリットなどはあるのだろうか?
「走っている間は自分と向き合うことができる時間です。なので考え事やアイデアがまとまったり、嫌なことがあった時のストレス発散になったりします。非日常感があり、禅や瞑想に似ているとも言われています」
確かに、どこかへの移動中に頭が整理されるというのは経験がある。ナイトランにもその効果があるのだろう。
ナイトランを始めるには
気温が上がるにつれて、ナイトランを始めたいと思う方も増えてくるのが予想される。始めるにあたって準備すべきものを行場氏に聞いたところ、以下のものがリストアップされた。
・ランニングシューズ
・腕などにつける反射板
・スマホホルダーもしくはウエストポーチ
・ヘッドライト
ランニングシューズは走るための必須アイテムであり、反射板はナイトランの安全のために必要だと言う。
「スマホを持ち歩きたい方は、腕につけるスマホホルダーか、ウエストポーチを使用するのをオススメします。最初は道に迷ったりする可能性もあるので、スマホがあった方がいいかも知れません。
ヘッドライトは、地方など暗い道を走る場合には必需品です。都会なら必要ない場合も多いですが、安全のためにも大通りを走るのが良いでしょう」