家電は「買う」一択の時代から、「借りる」という選択ができる時代へ――。そんな時代の変化を予感させる家電レンタルサービスについて、現在、利用者はどれくらいいるのか。また、どんなシーンで活用されているのだろうか?
MMD研究所はこのほど、18歳~69歳の男女7,000人を対象に「家電レンタルサービスに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
家電レンタルサービスの認知は50.6%、内容理解は16.1%、利用経験は8.2%
18歳~69歳の男女7,000人を対象に、家電レンタルサービスについて聞き、ファネル構造で「認知」~「現在利用」を見ると、「認知」は50.6%、「内容理解」は16.1%、「利用経験」は8.2%、「現在利用」は4.7%となった。
利用したことがある家電レンタルサービスの上位は、「ゲオあれこれレンタル」「おトクレンタル.com」「家具・家電のレンタル&リース」
家電レンタルサービス利用経験者573人を対象に、利用したことがある家電レンタルサービスを聞いたところ(複数回答可)、「ゲオあれこれレンタル」が18.3%と最も多く、次いで「おトクレンタル.com」が18.0%、「家具・家電のレンタル&リース」が17.8%となった。
次に、利用した家電レンタルサービスを覚えている490人を対象に、メイン利用の家電レンタルサービスを聞いたところ、「ゲオあれこれレンタル」が12.4%と最も多く、次いで「家具・家電のレンタル&リース」が9.8%、「モノカリ」が9.4%となった。
続いて、メイン利用の家電レンタルサービスへの満足度を聞いたところ、「満足」が41.2%、「やや満足」が50.0%と合わせて91.2%が満足と回答した。
家電レンタルサービスでレンタルしたことがある家電は「生活家電」「キッチン家電」「掃除家電」
家電レンタルサービス利用経験者573人を対象に、家電レンタルサービスでレンタルした家電を聞いたところ(複数回答可)、「生活家電」が25.8%と最も多く、次いで「キッチン家電」が23.2%、「掃除家電」が21.3%となった。
続いて、家電レンタルサービスを利用したシーンを聞いたところ(複数回答可)、「一時的に必要な家電があるとき」が39.1%と最も多く、次いで「購入を検討している家電があるとき」が37.3%、「家電が壊れたとき」が28.3%となった。
家電レンタルサービス未利用者の今後の利用意向は14.6%
家電レンタルサービス未利用者6,427人を対象に、家電レンタルサービスの利用意向を聞いたところ、「利用したいと思う」が2.5%、「やや利用したいと思う」が12.0%と合わせて14.6%が利用したいと回答した。
次に、家電レンタルサービス未利用で今後利用したいと回答した936人を対象に、家電レンタルサービスを利用したいシーンを聞いたところ(複数回答可)、「購入を検討している家電があるとき」が44.3%と最も多く、次いで「家電が壊れたとき」が36.4%、「一時的に必要な家電があるとき」が32.4%となった。
家電レンタルサービスの懸念点は「コスト」「返却の手間」「衛生面」
18歳~69歳の男女7,000人を対象に、家電レンタルサービスの懸念点を聞いたところ(複数回答可)、「コスト」が41.1%と最も多く、次いで「返却の手間」が39.2%、「衛生面」が35.1%となった。
これを利用経験別に見ると、利用経験者(n=573)は「コスト」が35.3%と最も多く、次いで「衛生面」が33.0%、「品質(使用感)」と「借りる期間」が30.7%となった。未利用者(n=6,427)は「コスト」が41.6%と最も多く、次いで「返却の手間」が40.0%、「衛生面」が35.3%となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
「家電レンタルサービスに関する調査」
調査期間:2024年4月24日~4月26日
有効回答:7,000人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法:インターネット調査
調査対象:18歳~69歳の男女
設問数 :7問
出典:MMD研究所
構成/こじへい