AIなどの技術を活用してグローバル標準のRCS普及へ、採用時期は改めて発表
KDDIは2024年5月16日、Googleが提供するGoogleメッセージアプリをAndroid端末の標準アプリとして今後、追加で採用することを発表した。
同社では発表に際して、「KDDIは Google が表明しているグローバル標準のRCSの普及・拡大や魅力化の取り組みに賛同し、今後、AIなどの技術を活用し、メッセージサービスのユーザーエクスペリエンス向上を目指していきます」とコメントしている。
■採用の背景について
SMSのようなメッセージサービスは、電話番号をIDとして利用できる利便性から、さまざまなサービスの認証のほか、ビジネスでの利用用途が増大。
さらに、従来のメッセージ機能を拡張したRCS(Rich Communication Services)は、GSMAで標準化され、全世界で採用事業者や対応端末が拡大している。
そんな中、GoogleはAndroidプラットフォームを全世界で提供するほか、RCSのような利便性のあるサービスの普及および、プラットフォームを超えた利用の拡大を働きかけている。
一方、KDDIは日本国内において、写真や動画などがやり取りできる、電話番号ベースの安心・安全なメッセージサービス(「+メッセージ」やSMS)を提供し、豊かなコミュニケーション環境の実現に取り組んでいる。
■今後の展開
Google メッセージの各種最新技術と、電話番号ベースのメッセージサービスの提供を通じてKDDIが培ってきたアセットやノウハウを組み合わせ、グローバル標準のRCS普及・拡大と、以下のようなユーザー体験の向上を目指すという。
・Google サービスとのスムーズな連携によるユーザーエクスペリエンス向上
・Google サービスの高度なセキュリティーとプライバシー保護などによる機能強化
・端末上の Google AI 技術を使い、お気に入りの写真をリアクションに変換(フォト文字)など便利な機能の提供
・Android プラットフォームで Google メッセージ(RCS)が有効な約10億人(月間アクティブユーザー)とのシームレスなグローバルコミュニケーション
KDDIでは「今後も、AIや衛星通信などの技術活用も含め、OSや端末を問わずより多くの方にご利用いただけるようなメッセージサービスの普及・拡大と、さらなる魅力化を推進していきます」としている。
なお、Android端末への Google メッセージアプリの採用時期については、改めて後日アナウンスされる予定だ。
関連情報
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr_s-5_3368.html
構成/清水眞希