新スマホが発表されたFCNT合同会社事業戦略および新商品発表会
FCNT合同会社は2024年5月16日、スマートフォン「arrows We」の後継機となる新機種2種を発表した。今夏より発売予定という「arrows We2 Plus」はバッテリーや耐久性の向上に加え、世界初のスマホによる自律神経計測機能が搭載されているという。日々発表される最新スマホは様々な機能がアピールされているが、ユーザーにとって本当に必要な機能は何なのか。今年30歳となる、高校時代からiPhone一筋の筆者が考えてみた。
間違いのないスマホ?
今夏発売予定の「arrows We2」と「arrows We2 Plus」
「arrows We2シリーズがお客様の毎日にとって間違いない存在であり続けられるよう社内一同努力を重ねてまいりたいと思います」。この日、FCNTの外谷一磨氏はそう発表会を締めくくったが、一体どんな機能や性能があれば「間違いのない」スマートフォンと言えるのだろうか。筆者は初めてのスマートフォンでiPhone 4を選び、その後も6→8→SE第3世代と使い続けている生粋のiPhoneユーザーだが、「iPhoneなら間違いはない」と信じ続けてきたわけではない。
なぜiPhoneにこだわるのか、たまに友人にも聞かれることだが、答えは単純、いまさら別機種への変更が面倒くさいからだ。とはいえ、これまでは最新機種ではないiPhoneの機能にも十分満足してきたのだが、昨今のように様々なハイエンドモデルのスマホが発表されてくると、やはりカメラの性能も少し心許なく感じるようになってきたし、何より気になるのはバッテリーもちの短さと耐久性への不安だ。すでに2年ほど使っている自分のiPhoneは、使い方も悪かったのか、いまや半日ほどで充電が切れてしまう。これまでのスマホ選びは間違えてなかったか、就寝前、ベッドで弱ってきたiPhoneを充電する時にふと思うこともある。
サステナブルなスマホ
発表された「arrows We2 Plus」は、5000mAhバッテリーによる4年の長寿命をほこり、高さ1.5mからコンクリートに落下させても画面が割れにくいという耐久性能に加え、カメラ性能も進化しているという。バッテリーの長寿命化により買い替えの回数が減るのはまさにサステナブルで、筆者が個人的に求めていた機能も充実しているように思えるが、気になる価格はこの日は未発表だったため、現時点では買い替え候補の一つといったところだろうか。
高さ1.5mから落としても画面が割れにくく、アメリカ国防総省の品質基準23項目にも準拠している堅牢性を誇る
防水・防塵性も特徴で、まる洗いも可能だ
発表会で強調されたのは、地球にも人にも優しいスマホであるということ。本体重量の約60%に環境へ配慮した素材を使用しているだけでなく、自律神経の活性度をスマホで計測できる世界初の機能も搭載しているという。スマートウォッチを持たないアナログ腕時計派の筆者にとって、ヘルスケアの充実は嬉しい。早速計測してみたところ、筆者の「自律神経パワー」は40歳相当だった。少しげんなりする結果だったが、昨夜は確かに睡眠不足だったかもしれない。手軽にヘルスケアを意識できるのはありがたいが、生活リズムが乱れがちな筆者からすると、毎日自らの不健康を突きつけられるのは、少し世知辛い。
29歳の筆者、自律神経パワーは40歳
自分の健康に優しいスマホも魅力的ではあるが、筆者としてはお財布に優しいスマホを選びたい。後何年もつのか分からない弱ったiPhoneを手に、会場を後にした。
取材・文/小笠原僚也