[よしもとアートファクトリー]
玉骨標本 マッコウクジラL(研磨済み)
透明なボディの中に骨格が浮かぶこの造形物は、日本を代表する3Dモデラー・吉本大輝さんが考案した『玉骨標本』である。誕生したのは今から6年前。透明度の高いピュアクリアインクを用いた3Dプリンターによる作品の製作を、吉本さんが模索していたときのこと。大好きな博物館で鯨の骨格標本を眺めていた際に「自分が考案した3Dプリント表現を用いれば、鯨の肉体と骨格が一体となった小さな標本が作れるのではないか」と閃いた。そこで鯨の写真や資料を集めて3Dデータを作り、製作を開始。試作を重ねてマッコウクジラの『玉骨標本』を完成させてSNSで公開した。すると予想以上の大反響となり、販売を希望する声が殺到。博物館から展示物としての標本を作ってほしいという依頼も多数寄せられたという。
そんな折り、偶然出会ったのが、現在『玉骨標本』の制作においてタッグを組んでいる東京海洋大学海洋資源環境学部の中村玄助教だった。鯨類学研究を専門とする中村さんは、鯨類の形態や骨格の研究データを3Dデータに置換しようと苦心していたので、マッコウクジラの『玉骨標本』を見ていたく感動したという。その一方で、専門家として標本の肉づきや骨の太さなどに違和感をもち、それを吉本さんに伝えた。それがきっかけでふたりの交流が始まり、以来、吉本さんは中村さんの監修を受けながら、より精度の高い『玉骨標本』の製作を目指してきた。
「玉骨標本」のより楽しめる「解説書」が付属。(実物にはぼかしは入っていません。)
そうして完成したのが、今回販売するシャチ(別売商品)とマッコウクジラの『玉骨標本』である。細かな調整を重ねた逸品で、「標本」と呼ぶにふさわしい仕上がりだ。それぞれ大小2種類に加え、ボディ表面を研磨した透明なタイプと、3Dプリンターから出力されたままの研磨なしタイプを用意。後者は紙やすりなどが付属するので、透明に磨き上げる楽しみも味わえる。
東京海洋大学/助教 博士(海洋科学)中村 玄さん(左)、吉本アートファクトリー代表/一般社団法人日本3D教育協会 代表理事 吉本 大輝さん(右)。出来上がった標本を細かくチェック、調整して仕上げた逸品。
[よしもとアートファクトリー]
玉骨標本 マッコウクジラL(研磨済み)682,000円
マッコウクジラL(研磨済み) 幅約40cm×奥行き11.2cm×高さ8.5cm、約1160g。
UV硬化アクリル樹脂。日本製。見どころがわかる「解説書」付属。
※3Dプリント製品のため、積層痕や色味に若干の個体差が生じます。
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文/DIME編集部