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RIZAPが東京医科大学との共同研究で減量に最適な食事タイミングを検証

2024.05.18

RIZAPグループの連結子会社であるRIZAPは、志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)、株式会社こどもみらいらの研究グループと、「主観的摂食時刻が食事・運動プログラム中の体重・体脂肪の増減に影響する」というテーマに関する共同研究を実施。

パシフィコ横浜で行われた日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会 合同大会(2023年9月)にてポスター発表を行なった。

絶対時刻より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響

本研究にて、絶対時刻(時計の時刻)より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、特に、主観的夕の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響するという結果が得られたという。

この結果を踏まえ、同社では「これらをRIZAPの食事メソッドに反映し、サービスの進化に役立ててまいります。またchocoZAPにおいてはアプリのAIトレーナーに本結果を踏まえたアルゴリズムを実装し、より一層パーソナライズしたサービスを実現してまいります」とコメントしている。

本研究の結果(サマリー)

・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15時)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9時)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18時)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連(絶対時刻平均20時~23時頃)

■結論

既存研究では「遅い時間の食事は太りやすい」ということが明らかになっているが、本研究では、絶対時刻より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、炭水化物はどの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連するが、特に、主観的夕(主観的に夕だと判断している時間帯)の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響することが明らかになった。

具体的には、「○○時にご飯を食べると良い」という絶対的な時刻があるというよりも、一人ひとりの体内時計のタイプ(クロノタイプ)に応じた「減量に最適な摂食時刻」や「時刻別に推奨される栄養素構成」が存在することがわかった。

■共同研究の背景

食事時刻と肥満との関係は複数の既存研究があった、具体的に何時の食事が体重・体脂肪増加のリスクとなるのかは明らかにはなっていなかった。

そこで、睡眠医学を専門領域とする志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)や、データサイエンティスト・経済統計学博士である杉浦航(株式会社こどもみらい・ヒューストン大学)らとの研究グループ(※1)により、RIZAPの減量プログラムに参加した者における、食事時刻と体重・体脂肪量の変動との関連について研究を行なった。
※1 研究グループメンバー:志村哲祥(東京医科大学/スタンフォード大学,株式会社こどもみらい)、杉浦航(株式会社こどもみらい,ヒューストン大学)、三邉佳意(東京医科大学精神医学分野)、日野展子(東京医科大学精神医学分野)、瀬戸健・柳井美穂(RIZAP株式会社)、井上猛(東京医科大学精神医学分野)

■研究方法

2015年から2018年までに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、週2回の運動指導(レジスタンストレーニング)と食事指導を受け、期間中に体重・体脂肪率、就寝・起床時刻、食事内容と食事時刻の経時的記録を行ない、少なくとも14日以上すべて欠損なく記載した964名のデータを対象に分析を実施。

分析は、1日を絶対時刻(Clock time)と相対時刻(MSFscからの経過時間;CT)でそれぞれ8分割して行われた。

本研究は東京医科大学医学倫理審査委員会の了承を得て、RIZAPから匿名化データを提供して実施された。
※MSFsc:クロノタイプ(体内時計タイプ)の指標、Midpoint of Sleep – sleep collected

■詳細

各時刻別のカロリー摂取量は、18~24時およびCT+12~+18時が体重変動と、18~6時およびCT+12~18時が体脂肪変動と正に相関した。

炭水化物摂取は全時間帯で有意に体重・体脂肪変動と正に相関した。(絶対時刻での平均14時~20時頃)脂肪摂取は18~24時とCT+12~+18時が体重・体脂肪変動と正に相関しした。(絶対時刻平均20時~23時頃)

タンパク質摂取と体重・体脂肪の変動は有意な相関をほぼ認められなかった。

性別・年齢や初期体重・初期体脂肪率を調整した重回帰分析の結果では、絶対時刻ではなくCT別の(体内時計の時刻別の)食事量の方が、体重・体脂肪変動に与える良好な説明力を有しており(Adjusted R2=0.222-0.251)、ステップワイズ法による変数選択でも、CT別の食事量のみが有意な変数として検出された。

特に、CT+9~+15の炭水化物摂取とCT+12~+18の脂肪摂取が体脂肪の増加へ有意な影響を与えていた。

※棒グラフは 3 時間のセグメントを表し、破線は 1 時間のセグメントを表します。左のグラフは絶対時刻、右のグラフは相対時刻(体内時計に基づく時刻)
*:p<.05、**:p<.01 のセグメント。 *:p<.05、**:p<.01 (ピアソン相関係数)

関連情報
https://www.rizapgroup.com/

構成/清水眞希

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