2024年5月13日、Apple Musicから100ベストアルバムのリストの発表が開始された。歴代のアルバムの中から最も優れた作品を厳選した記念すべきリストは、この日から1日10タイトルで計10日間、カウントダウン形式により公開。
5月13日はソランジュ、タイラー・ザ・クリエイター、ジョージ・マイケルなどの作品を含む100〜91位が紹介された。
第一線のアーティストや作曲家、プロデューサーなどがランキングを作成
このランキングは、Apple Musicが誇る専門家チームのほか、マレン・モリス、Pharrell Williams、J. バルヴィン、チャーリー・エックス・シー・エックス、マーク・ホッパス、ハニー・ディジョン、Nia Archivesなど選りすぐりのアーティストや作曲家、プロデューサー、業界のプロフェッショナルが手がけている。
同社によれば、Apple Musicのストリーミング回数を一切考慮することなく独自に編集したもので、音楽を愛する人たちが生活し、音楽を楽しむことができるこの世界を形づくってきた数々のアルバムに向けたラブレターとなっているという。
100ベストアルバムのマイクロサイトでは、新しい限定コンテンツ、Apple Music Radioの独占エピソードなどが公開される。
そしてApple Musicは専用のマイクロサイト(https://100best.music.apple.com/jp)も公開。今後、カウントダウンが行われる間は毎日更新され、リスナーがランキングを追いやすいように情報を提供していく。
さらに各アルバムに関する深い分析や、インタビューのアーカイブなどを取り上げ、ファンがお気に入りのアルバムを友人と共有したり、SNSでシェアしやすくする。
カウントダウンのクライマックスを迎える最終日には、Apple Musicが選ぶ歴代アルバムトップ10がラジオのスペシャル番組で発表される。
■ランキングの作成は音楽への愛情を再確認する作業となった
Apple Musicのコンテンツと、エディトリアルのシニアディレクターを務めるレイチェル・ニューマン氏は、今回のランキングについて、次のように話す。
「とても長い時間をかけて作り上げてきたので、世界中のリスナーと共有できることを非常にうれしく、誇りに思います」
そしてApple Musicのグローバルクリエイティブディレクターであり、Apple Music 1のリードアンカーを務めるゼイン・ロウ氏も、こう続ける。
「このランキングの作成は、音楽への愛情を再確認する作業となりました。愛情の深さゆえに非常に難しい作業となりましたが、その愛情があるからこそ全員が情熱を持って取り組めたのです」
Apple Musicのグローバルクリエイティブディレクターであり、Apple Music 1のリードアンカーを務めるゼイン・ロウ氏は、今回の発表の意義について、以下のようにコメントしている。
「ベストだと思う100作品を選ぶことが私たちの使命でしたが、それは実際のところ不可能な仕事です。一方で、一人の音楽ファンとしては、この使命のために自分たちの大好きな楽曲、アルバム、アーティストについて時間を取って考えられるのは幸せなことでした。
このランキングがApple Musicを利用していないファンの間でも話題となり、人々が愛する音楽について情熱的に語り合うきっかけになれば、私たちの目的は十分果たされたと言えるでしょう」
Apple Musicの独自の視点が反映されたランキング
本日公開される最初のアルバム10作品を見ると、100ベストアルバムに対するApple Musicの独自の視点が推察できる。
10作品のうち、21世紀のアルバムが7作品を占め、90年代からは2作品、70年代からは1作品だけが選出されている。ジャンルは多岐に渡り、タイラー・ザ・クリエイター、ロビン、ロード、トラヴィス・スコット、ソランジュ、BURIALなど現代のアーティストをはじめ、音楽や周囲への影響を通じて今世紀を形づくってきたアーティストに焦点を当てている。
■5月13日に公開された100〜90位の作品
100.『Body Talk』、ロビン
99.『Hotel California』、イーグルス
98.『ASTROWORLD』、トラヴィス・スコット
97.『Rage Against the Machine』、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
96.『Pure Heroine』、ロード
95.『Confessions』、アッシャー
94.『Untrue』、BURIAL
93.『A Seat at the Table』、ソランジュ
92.『Flower Boy』、タイラー・ザ・クリエイター
91.『Listen Without Prejudice, Vol. 1』、ジョージ・マイケル
「私たちが厳選したアルバムにはリスナーの方々に知ってほしい裏話が満載です」と、Apple Musicの全世界のミュージックプログラミングを統括するスコット・プラゲンホフ氏は話す。
「例えば、本日公開されるアルバムのうち2作品は、アーティストの画像なしでプロモーションが行なわれましたが、それぞれの理由はまったく異なります。
BURIALの『Untrue』の場合は、当時匿名のアーティストとして活動していたことが背景にあり、ジョージ・マイケルの『Listen Without Prejudice, Vol. 1』の場合は、自らの名声から距離を置きたがっていたことが理由だったようです」
関連情報
https://100best.music.apple.com/jp
構成/清水眞希