1971(昭和46)年に発売され、半世紀以上にわたり愛されたロングセラーのキャンディー『チェルシー』がこの3月に販売終了となった。2017年に東日本エリアで『カール』の販売終了したこともあり、慣れ親しんだお菓子の現況が気になり、ご長寿菓子のランキングを作ってみた。
大正時代より販売されている森永『ミルクキャラメル』がトップ。大手メーカーの商品が並ぶ中、セイカ食品の『ボンタンアメ』が4位に。6位の『サクマドロップス』は販売終了となった『サクマ式ドロップス』と同タイプの缶に入ったキャンディーだ。
最近、グミや『ハイチュウ』など、ソフト感覚のキャンディーが流行っているが、ロングセラーのお菓子のランキングを見ると『ミルクキャラメル』『ボンタンアメ』『ミルキー』とソフト系が3つも入っているのが興味深い。柔らかキャンディーは一過性のブームではなく、単純に日本人の好みに合ったお菓子といえるのではないだろうか。
今年で販売111年目。発売当初と比べると「現在の商品はざらつきがなくなり、なめらかさをアップしている」とのこと。
アメを包むオブラートを包み紙と勘違いする若い人がいることから、パッケージには「そのまま食べられます」との注意書きがある。
包み紙は発売開始当時(上)も現在もチョコレート色だが、1951〜58年の7年間だけは赤色だった。現在のデザイン(下)は2009年から。
取材・文/渡辺雅史